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【GS400】精度よく大胆に仕上げたGSがアルフィンを付けない理由とは?

2021年3月5日

誰もが必ず同じでなければいけないワケではないが、なにごとにも王道はある。それを避けて通るには、やはりそれなりの理由が存在するものだ。

旧車バイクの改造カスタムで、多くの人がまず手を付けるのは、やはり外装だろう。タンクにペイントを施し、サイドカバーをアルフィンに変え、場合によっては前後のフェンダーにも手を加える。

CBXなら前後のフェンダーとサイドカバーをBEET製に換装するのが定番。GSやサンパチ、バブなど70年代生まれのバイクだとフェンダーはあえて鉄メッキを残すこともあるが、それでもタンクやサイドカバーは何かしら手を加えることが多い。

70年代生まれのバイクで、特にその傾向が強いのがGS。バブやサンパチと比較すると、圧倒的にサイドカバーを変えているバイクが目に付く。


そんななか、サイドカバーも純正を保っている、GSとしてはマイノリティーに属すのが今回ご紹介するGSだ。

たしかにサイドカバーは純正だが、大ぶりなアップハンにドッカン風防、ホイールは前後ともセブンスターキャストを装着し、ディスクもダブルという、むしろしっかり手が入ったバイクの印象がある。

さらにリアショックはマルゾッキ、マフラーはウェザリング効果で全体に奇麗なサビが浮いた状態のハス切り。スイングアームはメッキ、オイルクーラーも装備しているというGSらしいカスタマイズが全体に行き届いている。

ではなぜ、あえてのサイドカバー残しかというと、バイク全体のコンセプトによるところが大きいだろう。

タンク、そしてテールカウルの左右に日章(旭日)をペイント。タンク上面には「暴走烈士」の文字が見られるように、国粋主義的な主張が強いカスタマイズが成されている。

日章に挟まれた三段シートも白地に赤のパイピングと、全体のコンセプトに沿った仕様に。


そうなってくると、サイドカバーはBEETやキジマのアルフィンカバーを装着するより純正を黒塗りにして「國士」の文字を加えた方がコンセプトには合っている

むしろ、迫力が出ていることを考えると、こちらが正解だったのだろう。

執筆者:i-Q JAPAN編集部

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