『ティーンズロード』といえば、『チャンプロード』『ヤングオート』などと並ぶ、平成初期当時の不良少年少女のバイブル。特に“レディース”を前面に打ち出し、人気のあった現役の暴走族やレディースを誌面にも登場させるという、のちの読者モデルブームの元祖のような存在でもあった。
実際、ここから何人ものスターが生まれたわけだが、この『ティーンズロード』誌を立ち上げたのが、比嘉健二初代編集長。この方、業界では知る人ぞ知る名物編集者で、『ティーンズロード』以外にも伝説のカルト雑誌『GON!』や、現在も発行中の『実話ナックルズ』の立ち上げにも関わったヒットメーカーでもある。
その比嘉元編集長が、『ティーンズロード』に携わっていた時代を振り返ったノンフィクション、『特攻服を着た少女と1825日』で、なんと第29回「小学館ノンフィクション大賞」を受賞した!
応募総数120作品から選出された4作品から大賞を選んだのだが、ほかの3作品は政権交代の舞台裏に切り込んだ政治記者の作品や、戦後存在を消された人間爆弾の発案者の信実の姿、命とは何かを狩猟を通じて掘り下げた狩人の記録など、いずれも大賞選考に残ってしかるべきの、ハードな内容の作品ばかり。
そのなかから、決して世間からもろ手を挙げて賛同を得ることが無いレディースという存在をテーマにした作品がグランプリに選ばれたというから驚きだ。
モチーフとして描かれたのは、13歳のレディース・すえこや、当時日本一の規模を誇った『三河遠州女番長連合』通称“スケ連”の初代総長・のぶこなど、当時のティーンズロード読者には馴染みのレディースたち。
字面のインパクトから想像される「陽」の部分と、メディアには出てこない、本来であれば出したくない「陰」の部分のどちらも常人より強く激しく、そのコントラストの強さが賛否を問わず多くの人を引きつけた。
ひとつ間違えば大きな責任問題にも繋がりかねないセンシティブなモチーフと、真剣に向かい合ったからこそ生まれる濃密な時間で得たものとは何だったのか。受賞作は今春刊行予定というから、往時を知る方も、そうでない方も、ぜひ手に取ってみてほしい。
▼インタビュー前編
▼インタビュー後編
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