ヤマハのセローというバイクはご存知だろうか。「オフロードバイクと言えばセロー」といっても過言ではない、SR400とともにヤマハの屋台骨を支えたロングセラーモデル。オン・オフを問わず乗りやすいバイクだったので、ひと頃はテレビや映画の制作にも頻繁に利用されていた。
ひと昔前の暴走族が出てくる映画やドラマのシーンでは、主人公の背後にいるバイクとしても、なぜか頻繁に画面に登場していた。「暴走族がオフ車ってwwwwwwww」と、往年の少年少女も違和感をヒシヒシと受け取っていたものだ。
ところで、このオフロードバイクのセローが、族車ではなく白バイになっている!
2011年の東日本大震災時に倒壊した家屋の廃材や倒木、土砂などが堆積している場所が所々にあり、事件事故の発生現場に到着できなかった教訓から、どこでも走れるオフロードのセローが白バイとして選ばれたようだ。
それって『しょうぼうじどうしゃ じぷた』じゃん!
……え、じぷた知らない? そうですか。こちらです、どうぞ。
そしてこのオフロード白バイ、あの重装備の大型バイクを手足のように扱う白バイ隊員のなかでも、さらに運転技術に優れた隊員でないと乗れないシロモノらしい。
赤色灯や無線機などの装備品を加えた状態のバイクはノーマルより相当重くなる。この車体でアクション映画のように車の上や土管を飛び越えて走るのだから、相当な技術だ。
そんなことはないだろうけど、万が一、パトカーや白バイに追跡されることがなぜか多い方がいたら、山の中に逃げるのはヤメたほうがいい。
「ここまでは追ってこねえだろう、へっへっへ…。」などと木の陰で安堵していたところを複数のセローのヘッドライトに囲まれ……なんてことも。 ……こわッ! 考えただけでも怖い!
っていうか、公務員やってる場合じゃない。オリンピックで金メダル狙った方がいいレベル。精鋭部隊恐るべし! だ。
しかし、この白バイは災害時の情報収集と緊急自動車専用路の確保が主な任務なので災害時以外は出動しない。
幸か不幸か、通常の白バイのような取り締まりの業務は行わないとのこと。つまり暴走族が木陰で安堵しているところをセローのヘッドライトに囲まれることはない。
どちらにせよ、このオフロード白バイが出動する日が来ないことを心から願うばかりだ。
▼オフロード白バイの超絶テクを見る
\旧車會 族車バイク買取・高額査定ランキング/
「旧車會 族車バイクを高く売りたいけど、どこに売ればいいのか分からない!」とお悩みではないだろうか?
近年空前の旧車ブームにより、バイクそのものの価値が上がっているため、何も知らずに売却すると買い叩かれてしまう可能性がある。
そうならない為にも、長年旧車會や族車に携わってきたi-Q JAPANが旧車會 族車バイク買取・高額査定のおすすめランキングを紹介しよう!