もうすぐ夏のイベントシーズンに突入するわけだが、意外に重要なのがスキンケア問題だ。地球温暖化の影響もあって、真夏は気温が35℃を超えることも珍しくはない。さらにこれがアスファルトの上ともなると、照り返しの熱も相まって体感温度は40℃近くなる。
日頃から日焼けサロンなどで“ヤキを入れている”方は別として、いきなりこんな場に出て行った日には日焼けでとんでもないことになる。
さらに言えば、夏イベントの天敵が『虫』!
虫とは言っても、もちろんクワガタだ蝶だという話ではない。蚊やブヨ(ブユ)などの吸血昆虫だ。バイクや四輪のイベント会場の大半は周囲に緑地も多く、こうした虫の被害に会うケースも少なくない。
そして、こうした被害にあう方の大半が男性。というか、女性はスキンケアに対して常日頃から怠らず対策をとっているため、知識も豊富。だが男性の方はというと、ほぼ無防備に近い。
そこで、夏のイベントに向けて具体的な対策ポイントを挙げていきたい。
まず、日焼け止めや虫除けはベースとなる成分がいくつかある。具体的には軟膏やクリーム、ローション、スプレーなど。
軟膏は基剤が油性基剤なので汗に強く、肌の状態に左右されず塗ることができる。
クリームも油性基剤だが、これに水やグリセリンなどの水性基剤が加えられている。
さらにローションやスプレーは水やアルコールなどが基剤となっているので、汗に対しての強度でいうと強い方から軟膏→クリーム→ローション→スプレーだが、より広範囲に塗ることができるのはスプレー→ローション→クリーム→軟膏の順となる。
夏の日中ということを考えると軟膏を選ぶべきだろうが、肌の露出具合によっては広範囲に塗る必要がある。また、数時間おきに塗布できるのか否かによっても、選択は変わってくるだろう。
日焼け止めと虫除けを塗布するには順番もある。ベターなのは、まず日焼け止めを塗ってから虫除けを塗るのが効果的だそう。
日焼け止めはどのタイミングで塗っても効果は出るとのことだが、虫除けは上から何かを塗ってしまうと効果が落ちる可能性があるのだ。
日焼け止めは肌の内側に作用するもの、虫除けスプレーは外敵から肌を守るもの、というポイントを押さえておけば、おのずと順番は定まってくるはずだ。
虫に刺されてしまった際の対処法
ただし、いくらケアしていてもその防護ラインを軽々と越えてくるのがアイツら。
万が一、刺されてしまった際の対処方法も記しておこう。
蚊(か)
- 冷やす:冷たい水やアイスパックを使って咬まれた部位を冷やすと、かゆみや腫れを和らげることができる。
- かゆみ止め:かゆみを抑えるための市販のかゆみ止め薬や、アロエベラジェルなどを塗布すると効果的。
- 薬用の塗り薬:虫さされ用の薬用塗り薬を使うと、症状が和らぐことがあります。
アブ
- 取り除く:アブがまだついている場合は、すみやかに取り除く。指でつまんで引っ張るという方法が一般的だ。
- 洗浄:咬まれた部位を石鹸と水で洗い、清潔に保つ。
- 消毒:傷口がある場合は消毒を行う。抗菌軟膏を塗布すると良い。
ブユ
- 冷やす:同様に冷やすことでかゆみや痛みを和らげる。
- かゆみ止め:市販のかゆみ止め薬や、アロエベラジェルを塗ると効果的だ。
- 注意深い観察:ブユに咬まれた場合、感染症のリスクがあるため、咬まれた後は異常がないか注意深く観察したい。
ダニ
- 取り除く:ダニがついている場合は、テープなどで優しく取り除く。力を入れると肌を傷つけることがありますので注意が必要だ。
- 洗浄:ダニに咬まれた場所を石鹸と水で洗浄し、清潔に保つ。
- かゆみ止め:かゆみがひどい場合はかゆみ止め薬を使用する。抗ヒスタミン薬が効果的だ。
これらの対処方法は一般的なケースに対する対処法であり、もし症状が重篤である場合やアレルギー反応がある場合は医師に相談することをお勧めします。