開催については賛否両論、むしろ「否」の意見の方が多かった東京オリンピック。
「オリンピックにかける選手の気持ちよりも命のほうが大事」
「絶対に強力なウィルス持ち込まれるじゃん」
「オリンピック関係者だけ飲酒できるっておかしくない?」
などなど否定派の鋭いツッコミは様々なメディアでも取り上げられていた。それを言いたい気持ちが分からないでもない。
ただ、開幕から一週間が過ぎて“お家芸”の柔道以外でもバンバン金メダルが獲れる状況になって、潮目が変わってきた。
盛り上がってるじゃん東京オリンピック!
開催直後は壊滅的に売れ残っていた東京五輪グッズも、手のひら返しでめちゃくちゃ売れているらしい。
不思議なもので、全体的に盛り上がってくると「一回は近くでみておいたほうがいいかなぁー?」という気持ちになってくるもの。
とはいえ、会場周辺が実際はどんな様子なのか、行った人でないと分からない。どんな建物なの? どこに行けばいいの? 警備はどうなっているの? そして東京はどんな感じになっているの?
そんな疑問を解消すべく、東京オリンピックのメイン会場でもある新東京国立競技場にi-Q JAPANが行ってみた!!
の、前に東京各地の繁華街も確認してみたい。
まずは新宿。まぁまぁの人出だ。こっちもバイクで流している身だけに偉そうなことは言えないが、緊急事態宣言下では・・・。
お次は原宿へ。さすがに竹下通りには入れないが、まー賑わっている。かなり若者で賑わっている。10代はニュースを一切見ないんだろうか。
そして明治通りを下って渋谷へ。ここも日常的な平日の渋谷。ということは都内でも上位クラスの賑わい、ということだ。しっかり見ていると外国人の姿が目立つ。おそらくオリンピックの影響なんだろう。コロナさえなければ、色んなところで異文化交流ができただろうに。そんなことを思いながら、いよいよメインの新国立競技場へと向かっていった。
新国立競技場に向かったのは平日の昼間。オリンピックで道路が混んでるんじゃないかと想像していたが、局地的な混雑はあるものの、どこも渋滞というほどの状態ではなかった。
首都高速が料金1000円増しの特例措置を取っているため、トラックなどの商用車が都内を避けて走っているのかもしれない。
気分よく走って数十分。あと数分で到着、というところまで近づいてみたのだが・・・
通行止め!
走れるルートを制限しているのか? バイクを10分ほど走らせて、別ルートから競技場に入れる道を探ってみたが・・・
ここも通行止め!
ここも!
全然近寄れない!事務所期待のグラビアアイドルかッ!
どうやら競技場の周辺は一切の車両が通れないことになっているようだ。
動画撮影希望の皆さん、残念ながら諦めてください!
さらに、この交通規制にともなって、周辺の道路が結構とんでもないことに。
ケーサツ官、わんさか(笑)
数百メートルおきに警官が配備されているので、ゴリゴリの旧車會仕様は止められる可能性大だ。実際、写真の程度のカスタム(しかもサイレンサー付き)でも何度かお声かけをいただいた。
一台だからまだよかったが、複数台だったら応援要請待ったなし! 間違いなく騒動になるし、下手したらネットニュース案件だ。
ただし、新国立競技場をバックに写真を撮ることはできる!
エンジンを切って、通行止め区間を押して進むのが条件にはなるが、“オリンピック期間中の新国立競技場”をバックに写真を撮れるなら、多少の苦労は付き物でしょう。
その写真がコレ!
たなびく万国旗! TOKYO2020の看板! そして富士日章のコルク半!
この時期だけ、一生に一度の一枚だ。
ちなみに、この撮影中も複数の警官に詰め寄られ、「このヘルメットは思想的なものですか?」的な質問をされた。
「自分のバイク、日の丸と同じ赤と白の外装で、ホイールは金じゃないですか。日本を勇気づけたくて来たんです! がんばれニッポン!」
と、熱さのなかにそこはかとなく狂気が漂う思いを熱弁したところ、分かってくれた(笑)。どう理解したのかは分からないが、とにかく分かってくれた(笑)。
分かってくれてはいたみたいだけど、この通行止め区間は基本的に駐車禁止なので「写真撮ったらすぐに移動してください!」と、強めにいわれてしまった。
そんな制限のなかで撮った一枚だと思ってみると、ちょっと感慨深くない?
直接、見聞きした感触をまとめると、
①新国立競技場には100%近寄れない
②旧車會仕様の周辺でのツーリングは自殺行為
③ただし撮影ポイントはある
といったところでしょうか。
とにかく、無理・無茶はなさらないようご注意を。そして身の安全を確保した上で撮影してみたい、という方は下記の動画を参考にしてください。
執筆者:i-Q JAPAN編集部