여러분 안녕(ヨロブンアンニョン:「皆さん元気?」の意味)! 日本の旧車會ラブが高じて、このたび愛旧ジャパンで記事を書くことになった、元チェジュクラスのチャン・セロイです。祖国(といっても北のほうじゃないよ)へハングル記事を発信する下準備として、旧車會カルチャーを愛旧ジャパン編集部でイチから教わっている真っ最中! そのカタワラ、下手クソながらも記事をガリガリ書いていくので、잘 부탁해(チャル・プタッケ:「ヨロシクね」)!
さて、旧車をこよなく愛する旧車會のみなさんからすると、CBX400F、GSやGSX系、GT380、そしてHAWKシリーズが王道、というイメージがあると思います。
一方で、旧車會的にレアな存在とされるXJ400、Z400FX、CB400FOURなどはあまり人気がない、といわれてるようですね。
その理由はいくつかあるそうですが、共通して言われているのは「アクセルが重い」「コールのレスポンスが悪い」ということ。これにはあなたにも思い当たるところがあるのではないでしょうか?
でも、これらのバイクに愛情をそそいでいる人たちは少なからずいるし、レアな存在のままにしておくのはもったいない!ということで、この3車種の魅力を伝えるネットでの声をいろいろ集めてみました。あなたがこれらのバイクから新たな側面を発見するキッカケになれば幸いです。
1)XJ400:YSPカラーが映える唯一の存在
1980年6月に登場したXJ400は、ヤマハ初の400cc 4気筒モデル。先に市場に出ていたZ400FXにいち早く対応したマシンとして、そしてCBX400FやGSX400Fのライバル車として、その名を残しています。甲高い音を出しにくいため旧車會的なウケはイマイチなものの、コンパクトな車体から響き渡る重低音をむしろヨシとしている人たちもいるとのこと。
「DOHC並列4気筒エンジンは『フォオーン!フォオオオオオーーーン!』と気持ちよく吹け上り、重心を後ろに下げてクラッチをスパッっと繋げばフワッっとフロントが上がって加速します!」(投稿サイトより)
「特に憧れたのがサウンドだ。単気筒の『ボッボッ』、2気筒の『ドゥルドゥル』、に対して4気筒は『フォーーーン』とか『コーーーン』と透き通るように美しく、魂が揺さぶられるようだった。その中でもXJは割と重低音で、今ノーマルで聞くとそれほどのものではないかもしれない。記憶とは時間とともに美化されるものだ」(ブログより)
「FXの硬質なフィーリングとは異なり、XJには滑らかに吹け上がる特性が与えられていた。柔和でりりしい、燃料タンクのデザインにもそれが表れていようか」(バイク情報メディアより)
「デビュー2年目の81年には400ccクラスの年間登録台数でなんと首位を獲得。飛ぶ鳥を落とす勢いだったZ400FXを見事に撃墜し、81年の「最も売れたヨンヒャク」となったのです」(バイク情報メディアより)
2)Z400FX:「男のカワサキ」を体現した武骨なマシン
1979年に登場したZ400FXは、400ccクラスで初めてDOHC 4気筒エンジンを搭載したマシン。中型免許で乗ることができる4気筒のオートバイの発売というのは、実は1977年に生産が中止されたCB400FOUR以来。登場時のインパクトがいかに強かったか、覚えている人も多いのではないでしょうか。ただ、XJと同様に音のキレが悪いというのに加えて、とにかく重い!という評価がつきまとうバイク。それでもZ400FXから「男のカワサキ」的な価値を見出しているファンたちがいるようです。
「実際の車両重量とは別に、重量配分とかもあり、なぜかFXは起こすのが重いんです。走り出したら普通なんですが。だからこそ、鉄のバイクとしての硬派な重厚感があり、そこが魅力なんですね。ジェンダーフリーの時代になんですが極めて男性的なバイク。だから意外と女性ユーザーが多いんですよ」(Xより)
「ライダー達を喜ばせたのは、400ccクラスとは思えないくらいの立派な車格と兄貴分達(Z750FX)と同じイメージの角張ったデザイン。重量車らしい安定感のハンドリングで乗り心地も良く、タンデムもやりやすいなど、当時の若いライダー達が欲しかっていた要素をすべて詰め込んでいたのです」(ブログより)
「80年代、バイク黄金期を迎えたのは魅力的な中型バイクが数多く登場するようになったから。そのキッカケを作ったのは間違いなくZ400FXでした」(バイク情報メディアより)
「FX用ビートのキャストなんて、今だったら凄い珍しいですよね♪ アルフィンカバーやテールカウル、伏見レーシングの外装等も、本当に懐かしいですよね。皆さん物持ちエエわぁ~って感心します」(投稿サイトより)
3)CB400FOUR:好みはあっても多くのバイク乗りが憧れるレア車
CB400FOURは、ホンダが1974年に発売した400cc 4気筒モデル。生産終了後に「中型限定免許で運転できる4気筒車」として、オートバイ雑誌のトップ記事や特集として扱われるなどの人気モデルとなってました。そしてCB400FOURは中古車販売価格が新車価格を上回る「プレミアム車の元祖」ともいわれるほどに。そのためか、このバイクが好きでこだわっている人はトコトンこだわるイメージですね。
「1975年式、初期型のヨンフォア。ネイキッドバイクとして、完成された美しさ。人気があるのも納得」(Xより)
「高校生の時、当時鳶の先輩が乗ってて、めちゃくちゃ憧れてたなと思い出して。思い立ってすぐフルレストアのヨンフォア購入。これも、マフラーとかハンドル周りとかカスタムして。ヨンフォアのハンドル交換は、マジで大変だったな」(投稿サイトより)
「空冷4気筒の“コーン!”という甲高い排気音が気持ちよかったです! 音はYouTubeでめちゃ聴いていたので『この音!』と、テンションが上がりました。4発は上まで気持ちよく回るし、いい音すぎて周りからめちゃめちゃ見られているのを感じました」(バイク情報メディアより)
まとめ
これらのコメント、みなさんの心にはどう届いたでしょうか?
ちなみに今回の記事チェックを受ける際に、なぜこれらのバイクの人気がないのでしょうか?と編集長に訊いてみたところ……
編集長コメント
「いや、決して暴走族のバイクとして人気が無かったわけじゃないんだよ。一概に人気がない、のではなく、地域差や年代によって違いもあるし、そう簡単に“不人気車”のレッテル貼りはできないよね。ただ、旧車會では“コール”がひとつの重要な要素になってくるので、コールが切りやすいバイクに人気が集まる傾向にはあるんだ。だからそもそもフェックスやペケジェイが悪いバイクってワケでは決してなくて………」
んんんん長い! その話は今度ゆっくりお伺いします! 미안해요(ミアネヨ:「ごめんなさい」)!
さておき。
今や旧車會定番のバイクたちは、どんな車種であってもこれから消えゆく宿命にあるワケで、供給は今後増えることがないし、出会える機会はどんどん減っていく。
そして、あなたが今まで乗らなかったバイクということは、今から乗ればまったく新しい発見を得られる可能性があるバイク、ということなのです。そして、今も、そしてこれからも目立ち度はぐんぐん上がっていくに違いないでしょう。そして、どうせなら「俺は全車種に乗ってみたぜ!」とチャレンジするのもいいんじゃないでしょうか。
もし身近にこれらのバイクがあるなら、あなたはラッキーな人。乗れるものなら今スグ乗ってみることをオススメしたい! というか自分が乗りたい!