昭和の時代は肉弾戦が当たり前、逮捕も現行犯が原則だった「暴走族vs警察」のバトルに、変化が現れたのが平成時代。
一斉検問や「取締まりの秘密兵器」は徐々に減少、かわりに台頭してきたのが、写真や動画を証拠とした立件だ。
そんな時代を反映した講習会が、山梨県警で開催されたそうだ。
まずはニュースをご覧ください。
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春先から活動が活発になる暴走族を取り締まる警察官、通称「暴走族Gメン」の訓練が南アルプス市の県総合交通センターで行われました。
これは特に暴走行為が繰り返されるこの時期にあわせて警察が毎年行っていて、26日は取り締まりを担当する通称「暴走族Gメン」、40人あまりが参加しました。
はじめに、暴走行為の証拠写真の撮影法を学び、警察官たちはあらかじめピントを固定して、顔を隠されないために近くまで引きつけてから撮影するなどの説明を受けました。
そして実際にカメラを使って歩道や追跡する車から証拠写真を撮影し蛇行運転や速度を変えながらバイクで走ってくる暴走族役の警察官を撮影していました。
警察によりますと、県内では暴走族のグループに所属する人数は減っているもののSNSを通じてその都度仲間を募り暴走行為を繰り返すケースもあるということで警察は取り締まりを強化していくことにしています。
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こうした暴走族Gメンの映像といえば、暴走族役の刑事がサスマタで追い詰められたり、没収したと思われるバイクで白バイ隊が見事なローリングを披露したりといった姿が定番。
それが、この講習会でGメンが学んでいたのがカメラの扱い方だった。
あらかじめピントを固定
近くまで引きつけてから撮影する
など、指示も本格的。
ゴールデンウィークは中央道を使って、多くの観光客が山梨を訪れる。なかには、違法な運転をする人もいるだろう
正直、お目当ての現役暴走族が現れてくるかは疑問だが、山梨の取り締まりは確実に変わりそうだ。
執筆者:i-Q JAPAN編集部