先日、某メディアの方から非公式に取材を受けた。「族車スタイルの変遷を教えて欲しい」といったことを尋ねられたのだが、大まかな話はできても細かな話は正直できない、と返答させていただいた。
族車は地域によってもスタイルは変わってしまう。ひと口に“チバラギ仕様”といっても、それはあくまで四輪の話。二輪族車の場合、千葉と茨城では象徴的なスタイルも違ってくる。
さらに旧車會となると、同じ年代に走っていてもレトロ志向なのか、最先端のアイテムを取り入れたバイクなのかで見た目は全く違ってしまう。流行りはあっても全体的なスタイルとなると、一括りにするのはやはり難しい。
そして今回ご紹介するCBXは、地域性とレトロ感に加えて、要所に新しい試みを取り入れている今の時代のスタイルのバイクだ。
外装はソリッドなピンクの濃淡をグラデーション的に使用している。耳カットのフルカウルは中央にサンダーラインを配してキャッチ―に。あえてタンクのラインと合わせていないのが面白い。
タンク上面には「GC’89」の文字。アオシマのプラモに「グラチャン’89」という人気シリーズがあるが、意識したものだろうか?
そして地域性が加味されているのがピヨピヨ。北関東御用達のボンボンが貼られているのだが、ロング社旗棒の先端にもワンポイントでボンボン、フロントホイール脇のマーカーランプにもボンボン、4連ラッパの縁どりやパトランプの周囲にもボンボンと、随所にボンボンが飾られている。
ただ、旧来の北関東仕様の場合、三段シートやフルカウルの縁どりにもボンボンを飾るのが定番。こちらのCBXは、あえて車体にはこうした装飾を行わず、パーツの一部に取り入れているのも特徴のひとつだ。
極めてオリジナリティが高いポイントとしては、四つ輪風のエアインテイクを備えたサイドカバーが挙げられる。
しかもこのサイドカバーは左右非対称で、左側はケーニッヒ風の、右側には鮫エラ風のアレンジが加えられている。
定番のBEETテールではなくZ2テールに換装している点やアンダーカウルを装着して塗装面を増やしている点なども特徴のひとつ。
キャンディーカラーや蛍光色は使わずとも、目を引くバイクに仕上げることはできる。
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