免許を取って車検のあるバイクでツーリングを行う旧車會は別として、東京都内で十代がカスタムバイクに乗れる機会は、かなり限定的だ。
チームとして存続している暴走族は平成の時代と比較しても激減しているし、昨今流行りのSNS暴走でも都内の場合はスクーターでの参加も多く、中型バイクでの参加はかなり少ないようだ。
それだけに、一定の地域を走る者たちはほぼ同志のような存在に。背負うものがないから、一緒に走れるならそれは敵ではなく仲間。喧嘩や抗争など、まったく意味を持たないものになる。
それが同じ都内同士で、しかも互いに10人以上の人数がいる少年同士が衝突する、という事件が起こった。
❝東京・浅草で深夜にツーリングをしていた少年らに暴力を振るってバイクなどを奪ったとして、警視庁は27日までに、16~20歳の少年や男計11人=東京都台東区など=を恐喝などの容疑で逮捕した。❞
恐喝された相手方は、同じ東京の多摩地区から20人、バイク9台車1台で浅草まで“ツーリング”に来ていた模様。大半が半キャップやコルク半を被り、集合管などを装着して走っていたため、地元のグループから叱責を受けたようだ。
バイクや車のほか、コルク半も取り上げたということで、ニュースサイトなどでは“コルク狩り”という表現もされている。
ニュースサイトなどの情報によると、被害総額は240万円。金額の大きさには驚くが、バイク9台、車1台が含まれているとなると、たしかにこのくらいの額面にはなるのだろう。
さらに驚いたのが、浅草に訪れたとされる20名の危機管理能力の甘さ。
ニュース動画などを見る限りでは、そりゃあそうなるだろうな、という印象は否めない。
本人たちは観光のつもりで訪れたのであり、敵対する意識など毛頭も無かったかもしれないが、来られた方が同じ様に感じるかどうかはまた別問題。本人たちにその意識があったかなかったかを問わず、コルク半を被って地元以外の場所を走れば、それは“敵意”にほかならない。
ニュース動画のコメントなどでは世間一般のバイカーと不良少年を一緒くたにしているコメントを見かけるが、普通のバイクツーリングをしている少年に対して、こういった行動に出ることはない。互いに不良少年だからこそ、こういったことに進展するわけだ。
最近はまた映画や漫画で暴走族を扱ったものが増えており、それなりに人気も再燃している。憧れを持ってバイクに乗り始めたのは、今回の加害者も被害者も同じだろう。
ただ、こうした改造バイクに乗るのであれば、そこには一定のルールが存在することも、同時に理解しておく必要がある。
勘違いしてほしくないのだが、当サイトもこうした行為を容認しているわけではない。問題解決の手段として、暴力を用いることはあってはならないものだ。加害者少年らは罰せられて当然で、罪を償う必要もある。
とはいえ、今回のトラブルは行動とそれに伴う結果が容易に想像が付くたぐいのもので、回避することもできたはずなのだ。だからこそ、両者ともの行動が残念でならない。
最初からトラブルが目的で踏み込んでいるのであれば、元気があるなと生温い目で見ることもできるのだが、最終的に被害届を出すレベルの話なら、やはり安易に地元と他所の境界線を踏み越えるべきではなかったのではないか。また、自身の今後を考えたら、コルク半はともかくバイクや車まで取り上げる必要があったのか。いずれにとっても教訓の多い事件だったといえよう。
【参考動画】
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