元総長で、現在ひとつの道で活躍している有名人は少なくない。
超有名なところでは、元ブラックエンペラーの総長!
宇梶剛士!
そして福岡を統一した男!!
佐田正樹!
最近では、亀田興毅と対戦して男をあげた元・格闘家!
麦藁のユウタ!
などが知られている。
そしてなんと現在、現役の政治家として活躍している方がいた!
田中秀宝・熱海市議会議員。
すごく穏やかそうで、誰の言うことも笑ってきいてくれそうなコチラの方。
なんと東静連合の元総長なのだ!!!
❝統率力のルーツは17歳の少年時代にさかのぼる。当時、熱海には「東静連合」という走り屋集団があり、熱海を拠点に沼津を含む400人ほどが所属していた。今でいう「静岡選挙区6区」を地盤とする東静連合の総長を務めていたのが、スズキGPXにまたがる田中だった。当時の熱海にはブラックエンペラーなど都内などから大規模な暴走族が入り込み、地元の若者との間でトラブルが多くあった。ある意味熱海の若者界の治安を守っていたのが彼らだった。❞
念のために説明させて頂くと、東静連合とは、熱海から伊東、時代によっては湯河原などのチームがまとまった連合チーム。多い時には400人からのメンバーがいた、大所帯だ。
のちに全日本麗心愚連盟に所属したので、若い方などはステッカーなどから東静連合の存在を知ったケースもあるだろう。
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ただ、最初から全日本麗心愚連盟だったわけではなく、当初はむしろ敵対関係。
相州連合などの大所帯に対しても一歩も引かない、それはそれは強固な連帯と団結力を誇るチームだった。
❝同級生たちが高校を卒業する時期、田中も熱海を離れ、上京する。先代の総長がそうだったようにプロのボクサーを目指し、下北沢にある名門金子ジムの門をたたいた。しかし、ボクシング全盛期。寮に空きがなく、思うように練習ができかったことから小田原のコーエイ工業ボクシングジムに移籍、ライセンスを取得した。同期合格者にはあの辰吉丈一郎(世界王者)や山川豊(歌手)がいた。❞
わざわざ東京のジムに入門したということは、趣味以上の道を模索していたからだろう。
腕っぷしの強さがうかがえる。
デビューは20歳。ジュニアライト級(現在のスーパーフェザー級=57~59キロ)でデビューし、初戦を見事勝利で納める。
この日は観客席もすごかった。熱海から駆け付けた後援者はバス4台分。さらにはチームの後輩たちも、自慢の単車でやってきた。4回戦ボーイのデビュー戦で、ホールを超満員にしてみせた。
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❝しかし、この熱気にあふれた会場がその後の田中のトラウマとなった。「元総長」の看板があだとなり、「後輩たちの前で負け姿を見せられない」とリングに上がるをためらい、無敗のまま引退した。❞
この時の後悔が、現在の田中議員の原動力になっているという。進める時には前へ、というのが、信条になっている。
元暴走族総長の議員を、世間は奇異な目でみるかもしれないが、市会議員と暴走族には、圧倒的な共通項がある。
地元愛だ。
暴走族の抗争も、地元を守るために始まることが多々ある。
むしろ適職だと感じるのだが、いかがだろうか?
執筆者:i-Q JAPAN編集部