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【インタビュー】映画『デメキン』の原作・バッドボーイズ佐田が語る“映画にできない”リアル・デメキンの世界~本当は話したくなかった!?爆笑エピソードとは~

2017/12/19

COLUMN

カルチャー

現役暴走族当時に“福岡統一”という途方もない夢を掲げ、これを実現させた芸人・バッドボーイズ佐田正樹。映画『デメキン』は、彼の自伝的小説を原作にしたものだが、ストーリーには組み込めなかった裏話を、今回i-Q JAPANのためだけにたっぷり語っていただいた。キツい話もあっただろうが、そこは売れっ子芸人、このサイトだから楽しめるオモシロ・エピソードがたっぷり! 必見です!!

――本編のお話を伺う前に、佐田さんの現役時代のお話を伺いたいのですが、当時の福岡はバクハツカラーってありました?

佐田 ありましたありました! タンクは自分たちで剥離剤かけて、カウルはサンドペーパーかけたりして。自分らは、映画にも出てくる厚成のばあちゃんちにでっかい車庫があったんで、そこに集まって自分たちでやってましたね。

――アイツがコレやってるから、俺のはもっとこうしてやろう、みたいな感じでどんどん派手になったり。

佐田 逆に、先輩がコレやってるから同じのはできないよなぁ、とかもありましたし。

――上下関係は絶対ですからね。

佐田 ただ、うちの先輩っていうのが……割とお茶目な方もいて。その方にお姉ちゃんがいるんですけど、地元の権力者と付き合ってたんです。で、ヤバくなると「お姉ちゃんに言うぞ!」っていうのが決め台詞だったりするような(笑)。

――それはお茶目ですね(笑)。

佐田 (持参したチャンプロードに視線を落として)あ、これ自分ですね。それで、こっちがその先輩。そうそう、この時、その先輩このあと逮捕されたんですよ、現行犯で。


――この撮影のあとですか? 

佐田 そうそう。チャンプロードが撮影に来るってなって、みんな必死こいて単車作りよったんですけど、どこからか情報が洩れてたみたいで、警察の検問が凄かったんですよ。でも、雑誌に出たいからみんな来るじゃないですか。その先輩も来たんですけど、暴走族なのに普段は全然単車に乗らない人だったんで、カブッたりしてめちゃくちゃ調子悪かったんですね。で、撮影が終わったら真っ先に「警察やべぇから帰るわ」って、帰っちゃうんですよ(笑)。

――威厳もなんもあったもんじゃないですね(笑)。

佐田 帰るっていうから、自分らがケツ持って、なんとか引き離しているあいだに、一人でどんどん先に行っちゃうんですよ。あら~……みたいな(笑)。仕方ないから自分らも、ヒネ……自分ら警察のことを“ヒネ”って言ってたんですけど、ヒネをまいてまいて。やっとの思いでその先輩の家まで戻ってきてピンポン鳴らしたら、そのお姉ちゃんが出てくるんですよ。で、「あれ? 弟は?」って。自分らもビックリするじゃないですか。「いや、先に帰りましたけど……?」っていったら、「ちゃんとケツ持ちしたと?」って。ちょっと怒ってるんですよ。「なんで先輩置いて帰ってくると?」みたいな。

――言いたくても言えないことって、あるんですよね(笑)。

佐田 いやいや、先輩が先に逃げちゃたんだけどなぁって思って聞いてたら、奥で電話が鳴って。で、お姉ちゃんが電話に出て、戻ってきた第一声が「弟が捕まったと!」って(笑)。滅多に現行犯じゃ捕まらないじゃないですか。どうして捕まったんですか、って聞いたら「バイクが止まったて!!」って(笑)。普段乗ってないからだ! って思って、笑い堪えるのに必死でしたよ。


――その後、その先輩はどうなったんですか?

佐田 鑑別所にいって、試験観察になって戻ってきたんですけどね。あんまり友達もいないから(笑)、溜まりとかに来ちゃうんですよ。一応、決まりで試験観察中は夜9時以降、出歩いちゃいけないことにはなってるんですけど、実際にそれで戻されるとか、まず無いんですね。だから本人も「余裕ったい」とかって言ってたんですけど、タムロしてたら、カブの警官が来て……。

――通報があったんでしょうね

佐田 特に悪いことはなんもしてないんですよ、溜まってるだけだから。「またお前ら~」みたいに来て。いつもの顔見知りの警官だったんで。「何しよんかぁ~。通報はいっとぉぞ、またぁ」「なんもしよらんよオジちゃん」「俺も一応仕事やけんね。通報されたら来ないといかんめぇが」みたいな、割と和やかな会話をしてたんですけど、なんか視界にゴソゴソ動いてるのが見えて、チラッとそっちに目をやったら先輩があわてて車の下に隠れてるんですよ(笑)。

――ハハハハハハハ!

佐田 いや、もう恥ずかしくって。警官も気が付いてるんですよ。「あれは……なにしよっと?」って聞くから小声で「言わんとってあげて」って(笑)。警官も半笑いで「おう、わかったわかった(笑)」って帰って行って。でも、先輩は警官が帰ったことも気づいていなんですよ、車の下にいるから(笑)。ぼくらもほったらかしですよ。30分くらいたっても全然出てこないし(笑)、いつまで隠れてるつもりなんだろうなって思いながら、でも待ってたんですよ。

――本人にしたら、少年院行きがかかってますからね。本気になりますね。

佐田 そしたら、車の下から「ヒュイッ」「ヒュイッ」って口笛が聞こえてきて(笑)。こっちじゃみんな必死に笑い堪えてるんですよ、「呼びようて、呼びようて先輩が」って(笑)。みんなでヒジで「お前が行けよ」ってやってるから、ぼくがいって「どうしました?」って聞いたら、めちゃめちゃ小声で「行った?」って(笑)。「や、まだですね」って戻っていって(笑)。

――ハッハッハッハッハ!!

佐田 5分くらいしたらまた「ヒュイッ」って口笛が聞こえてきて、「行った?」って(笑)。わざと大きな声で「え、なんです?」って聞き返すんですけど、やっぱり小っちゃい声で「行った?」って。全然気が付いてないんですよね(笑)。だから「や、まだですね」って答えるっていう遊びを、延々とやってました(笑)。

――めちゃめちゃお茶目な先輩ですね(笑)。じゃあ、普段からヤキとかは無かったですか?

佐田 無かったですねぇ。喧嘩したら絶対こっちの方が強いんで。でも、それじゃ示しがつかないと思ったんでしょうね。一応、地元のルールがあったんですよ。暴走族以外が単車に乗るときはメットを被らないといけない、とか。それに違反した奴がいたらシメる、とか。


――暗黙の了解、ってヤツですね。

佐田 それを先輩が言い出したんですけど、その相手がうちの近所に住んでたトシくんっていう幼な馴染みなんですけど、トシくんは暴走族じゃないけどノーヘルで原チャリに乗りよるんですよ。で、その情報をどこかから聞きつけてきて。集会の時に、「今日ここにトシを呼んであるから。俺がシメるけん、お前ら見とけよ」って。

――直の後輩には手が出せないけど、族じゃない後輩ならイケると思ったんでしょうね。

佐田 ただ、トシくん柔道もやってて、腕っぷしは相当強いんですよね(笑)。知らないのかなぁと思いつつ、その先輩の喧嘩は自分ら一度も見たことがなかったんで、ちょっとワクワクしてたんですよ。やっと先輩の喧嘩が見れる、と思って。待ってたらトシくんがノーヘルで原チャリに乗って現れたんですけど、「きさん、ようノーヘルで来たのう!」って言ってる先輩の目の前で原チャリ放り投げて、いっきなり殴る蹴るでボッコボコなんですよ(笑)。「誰が誰に言うとん、きさんこの!!」って(笑)。

――有無を言わせない感じですね。

佐田 先輩は地べたに這いつくばって特攻服血だらけになってるし、慌てて同級の先輩が「トシくん、一旦、一旦。ちょっと待て。一回ちょっと落ち着こう」みたいなことを言いながら、ふたりを体育館の裏に連れてって。「お前らそこで待っとけ!」って言われてるんですけど、もうおっかしくて可笑しくて(笑)。

――お茶目な先輩がただただお茶目にボコられてるわけですからね(笑)。

佐田 みんな、笑いを堪えきれてないんですよ、肩とか震えちゃって(笑)。「負けたよね?」「完敗よね?」「どげんすると? 暴走族でもない下級生にボッコボコて(笑)」みたいに口々に言ってたら、そのボコられた先輩の友達の方が走って戻ってきて、「お前ら氷買ってこい!」っていうんすよ。「トシ、今ボッコボコにされてて酷いぞ!」って。でも、どう考えてもおかしいじゃないですか(笑)。


――さっきまでソコで転がってた人が、体育館の裏に回っただけで、そんな急に強くなるものなの? っていう(笑)。

佐田 氷を買って、先輩のところに帰ったら、その氷をもって体育館裏にまた戻っていくわけですよ。しばらくしたら、今度はトシくんが顔面に氷を当てて、納得いかなそうな顔して戻ってきて、原チャリで帰って行くんスよ、またノーヘルで(笑)。ちょっと遅れて先輩二人が戻ってきて、「おう、今日は集会これで終わりな。俺、喧嘩もしとうし。いやぁ、一回目は油断しとったぁ~」って(笑)。そんなワケないじゃないですか(笑)! 先輩たちが帰って行ったから、そのままトシくんちに直行ですよ。

――真相究明ですね(笑)?

佐田 ピンポン鳴らしてトシくんが出てくるんですけど、どっこもケガしてないし、至って普通なんです。「なん?」って(笑)。だから家に上げてもらって話を聞いたら、いやぁ絶対に外で言うなよ、って言いながら教えてくれたんですけど、「裏に回ったらいきなり土下座するったい。『頼む! ノーヘルやら何も言わんけん、俺が勝ったことにしてくれ。このままだと先輩としての立場がない』って(笑)。渋っとったら、『姉ちゃんに言うぜ!』出しよったくさ」って(笑)。

――ワハハハハハハハハハ! 伝家の宝刀、抜いちゃいましたか(笑)。

佐田 っていうね。お茶目な先輩ばっかりでした。



――先輩と、あまりバチバチでないのはとてもよく分かりました。ただ、我々はもうひとつ、警察という厄介な相手を抱えていますよね?

佐田 ご存知かと思いますけど、福岡の警察はマジでヤバいですよ。パトカーが入れない抜け道まで把握していて、出口で野球のバッターみたいに六尺棒を構えて待ってるんですよ!

――振ってくるんですか?

佐田 フルスイングですよ! あ~現行犯逮捕かよぉ~って思いがよぎりましたもん(笑)。基本、顔面狙ってくるんで、通りに出る瞬間に上体をペタッと下げて。着けたばっかりのフルカウルがバキッ!メキメキメキ~!!って頭の上をすっ飛んでいきましたから。

――いくらFRPっていっても、真っ二つに切断しちゃうのは結構なパワーじゃないですか?

佐田 ためらいがないんです。

――ヨソでも聞きますけど、下手すりゃ死にますよね、あれ。

佐田 いや、もっと確実に死なせる手段も使いますよ。当時のチームの仲間が、けん銃向けられましたから。

――えーッ!!!!!!!! 本当ですか?

佐田 マジマジ(笑)。いつも溜まってた広い駐車場の弁当やがあったんですけど、そこに警察が突然やってきたんですよ。みんな慌てて逃げたんですけど、「止まれーッ!!」ってけん銃構えてきて。「いやいやいや、けん銃はダメやろう!」って突っ込みながら走っていきましたから(笑)。



製作:東映ビデオ、AMGエンタテインメント
製作プロダクション:ステアウェイ
配給:AMGエンタテインメント
(C)よしもとクリエイティブ・エージェンシー/ワニブックス/秋田書店・ゆうはじめ
(C)2017 映画『デメキン』製作委員会



※次回は、映画『デメキン』に賭けた佐田の意気込みと、現場の健太郎や山田裕貴はどう応えたのか!? アツい撮影裏舞台を語りつくしていただいた!! お楽しみに!!

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【インタビュー】映画『デメキン』の原作・バッドボーイズ佐田が告白「健太郎や山田裕貴に伝えたのは“あの部分”だけ。彼らが出てくれて本当に良かった」
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▼上映スケジュールなどはコチラをチェック!
公式HP:demekin-movie.com

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