全国の政令指定都市20のうち、半数の10都市では開催が見送られ、残り半数では何とか開催にこぎつけた令和3年の成人式。
コロナ禍にあっても最後まで開催を模索していた自治体もあったようだが、感染率が低い19~20歳がメインとなるイベントという点も、判断を躊躇する要因のひとつとなってしまったようだ。
そして、成人式といえば、近年特に話題になるのが「ド派手衣装」。コトの発端ともいえる北九州市のド派手成人式は、一軒のレンタル衣装ショップが仕掛けたものだったが、この仕掛けによって北九州市の知名度はグンッと上昇。
今や全国から注目を集める一大イベントになってしまった。
北九州を地元に持つ方の中には、「こんな形で有名になることは本意ではない」と考える方も多いだろう。それでも、経済が動くレベルで注目度が上がっているわけだから、有形・無形の恩恵は、なにかしら受けているはずだ。
そんな事情も多少は影響したのだろう、北九州市の成人式は、今年も規模を縮小しつつ、無事開催された。
地元の新聞社でも、当然当日の様子は伝えていた。
見た目には例年通りのド派手な成人式だったようだが、様相は少しずつ変化しているという。
その1
「ぶった切りオープンカー」が消えた
成人式といえばぶった切りオープン。型落ちで廃車寸前の高級セダンの屋根をぶった切ってオープンカーに仕立て上げ、仲間7~8人で会場に乗り付ける。これは北九州に限らず、どの地域でも定番のプレイのはずだが、今年はほぼその姿を見ることはなかったという。
その2
暴力行為が消えた
例年だと、「晴れ着がカブった」「髪型を真似された」などの理由から、どこかしらでケンカは起きていた。それが、会場内外問わず小競り合いは、ほぼ見られなかったという。
その3
飲酒が減った
消えたわけではない。が、シャンパンや日本酒の一升瓶を回し飲みする姿は、例年よりだいぶ減っていたそうだ。
もちろん、これには理由がある。
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