10代・20代の旧車乗りにとって、もっとも興味がある事柄といったらコールなのだろう。
バイクの価格は右肩上がり。一目置かれるくらいのフルカスタムとなったら、ウン十万ではきかない。本来ならコツコツ仕上げていくのも面白いのだが、整備する場所やメカに詳しい仲間がいなかったら、それも難しい。
そうなると、若さが武器となるジャンルは自然とコールになってくる。
リズム感、筋力、反応。どれをとっても若いことがデメリットになることはない。もっといえば、練習に使える時間もふんだんにある。どうやっても、たどり着く場所はコール。SNSとの親和性も高い。
そういった意味からも若手旧車會メンバーに人気なのが、XJR400。平成以降に販売された、数少ない空冷4気筒の400㏄バイクで、排気音も旧車バイクに近い。
また、新しいバイクとあってアクセルやクラッチも旧車に比べて軽いので、操作性やレスポンスも悪くない。ゼファーも程度のいいものは100万円の声も聞こえ始めた昨今、その需要はますます高まると予想される。
こちらのXJRは、バイク全体から“若さ”を感じさせる仕様。全体のテーマカラーは「青」で、外装はキャンディーブルーにプレスラインに沿って銀ラメのラインを加えたもの。
イカツい角度で前傾させたリーゼント風防もシールドはブルー。垂れを黒にすることで、全体の統一感を保っている。ステッカーチューンもキマっている。
リアのシートカウルはがっちりケツ上げ。ただ、タンクの上面とも高さを合わせているので思いのほかバランスはいい。そして、そのリアフェンダーに装着されているのが5連のミュージックホーン。なかなかの存在感を示している。
執筆者:i-Q JAPAN編集部