まさかのコロナ感染で活動休止を余儀なくされたSATAbuilder'sの佐田総長だが、現在は復活してロケットカウルをXJに装着するなど、目覚ましい活躍を遂げている。そして佐田総長のYouTube活動がハードになるにつれて、i-Q JAPANに届くようになった質問がある。
それが「XJとXJRは何が違うんですか?」というもの。
正直、XJとXJRの何が違うかと聞かれたら、「ほぼほぼ違うんじゃない?」という話なのだが、XJが発売された頃にはまだ生まれていなかった若い世代もいるので、そういった方にとっては逆にXJがどんなバイクか分からないといったところはあると思う!
ということで、XJ400とXJRの違いについて、いくつかふれてみたい!
発売時期が違う
XJ400は80年代に入って勃発した400㏄4気筒バイク戦争の過程で生まれた、ヤマハの400㏄バイク。馬力は39馬力だった先行のカワサキZ400FXに対して45馬力と大幅にパワーアップ。旧車會的にはすぐに取り外してしまうのでありがたみが薄いかもしれないが、1本のエキパイに対してマフラーが1本、つまり4本出しのマフラーが設計されていた。
この4本出しはホンダがヨンフォアの時点でコスト高に陥って諦めたスタイルで、70年代バイクの雰囲気を残す優秀なデザインだった。
対するXJRは、1990年代に入って突如として発生したネイキット・ブームに対応して発売されたバイク。ヤマハで400㏄の4気筒バイクといえばXJ400。エンジンのベースがXJだったこともあるが、XJのイメージを上手く継承したい意向もあったと思われる。
エンジンが違う
XJが2バルブのDOHCエンジンだったのに対し、XJRは4バルブのDOHCエンジン。
45馬力のXJ400に対して、XJRの上位モデルXJR400Rは53馬力まで出力を伸ばした。バルブの数が増えれば、それだけパワーは上がるが低速域はモタつきがでてしまう。とはいえ、街乗りにもそれほど大きな支障がでることはない。この出力の違いが、旧車會系のカスタムではコールに大きな影響を及ぼす。
装備が違う
XJは4本だしのマフラー以外にもホイールに大きな特徴があった。ブレーキがダブルディスクで、メルバと見間違うくらいのシャレたキャストホイールを標準装備している。
そしてXJRは上位モデル・XJR400Rではフロントディスクのキャリパーにブレンボを、リアショックにオーリンズを標準装備にしている。どちらもバイク乗りには人気のアイテムで、93年の発売から08年の生産中止まで15年の長きに渡って売れ続けた一因が、こうした装備に表れているのだろう。
ポイント
XJは昭和に誕生した旧車であり、XJRもカタログ落ちからすでに13年が経過している現行車カテゴリーの“旧車”。どちらも特徴がある名車で、XJはSATAbuilder'sの影響で現在はかなり品薄状態が続いているが、XJRはまだまだ在庫が豊富な様子。全体的に旧車価格が高騰しているなか、頼れる存在になりそうだ。
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執筆者:i-Q JAPAN編集部