あこがれ80年代生まれなら、ギリギリ伝わるだろうか。60年代だったら説明の必要はいらないだろう。このファイヤーパターンを見ただけでどういったモチーフなのかは理解できるはず。
日本で最初の暴走族マンガ『湘南爆走族』の主人公・江口洋助のGS400だ。
旧車會でのファイヤーパターンはタンク前面を覆うような、前から後部へと流れていくデザインが主流。しかし江口のGSは下から上へ、燃え盛るようなデザインが特徴的だ。
そのファイヤーパターンを完コピした上で、本家とは違ったキャンディーピンクが印象的なスタイルに仕上げたこちらのGS。さらにはフルカウルを装着してハンドルはセパハン、シートも三段ではなくタックロールと、様々な箇所に独自のアレンジが加えられている。
それもそのはず、こちらのGSはコンセプトが『江口が大人になったらどんなGSに乗っているのか?』という疑問を元にカスタマイズされているからだ。
オーナーのずっくんさんは、子どものころから“湘爆”が大好き。それも江口が大好きだった。自分が大人になったとき、「そういえば江口はどんな大人になって、どんなバイクに乗っているんだろう?」という疑問が湧いてきた。
その答えを探しているうちに、「想像するより実物を仕上げてみよう!」となったようだ。江口への憧れもあってか、元より自身でもGSは所有していた。これをベースに“令和の湘爆GS”を仕上げていったわけだ。
“大人”という部分を意識してフルカウルを装着し、ハンドルはセパハン。シートも三段ではなくタックロールと、コンセプトに合ったアレンジを加えて変化を与えている。
ソリッドではなく、ラメベースのキャンディーカラーで塗装したのもそのため。「大人になったらこのくらいの変化は加えるだろう」ということだ。
大人のGSだから、装着パーツも当時物。あとから購入したのではなく、当時から持っていたものが時を経て当時物になってしまった、という感覚で、セブンスターキャストホイールもウエダのスイングアームも当時物。
防犯上の理由から画像は割愛するが、スイングアームはかなり若い数字のロットナンバーも入っていた。
さらにマフラーはマニア垂涎ヨシムラのノーカット。ウインカーもイノウエのストロングと、レアパーツがてんこ盛りだ。
そのこだわりから、ペイントは湘南からもほど近い神奈川の名門・キャンディライフに依頼。仕上げも神奈川の某ショップで依頼と、どこまでいっても破綻のない江口仕様は、憧れに対する愛情の結実でもある。
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