その昔、悪役のテーマカラーといえば「黒」が主流の時代があった。
主人公を際立たせるため、という視覚的な効果もあっただろうが、警察の隠語でも「クロ」といえば容疑者の犯行が判明した際に使用される言葉であったりと、黒=悪のイメージは日本人の意識に刷り込まれているものだ。
そういう意味でいうと、こちらのバブはかなりワルい。
岩城滉一が主役を務めた映画『爆発!暴走族』で乗っていた、真っ黒の外装を載せたZ1が“バクハツ・ルック”と呼ばれて今でも人気の仕様だったりもするが、それとはまた別のワルさがある。
まず特徴時なのが、全体的にマットカラーが施されている点。タンク、サイドのアルフィンカバー、テールカウルにエンジンの塗装にマット・ブラックが用いられているので、ほぼ単色でありながら、かなり目を引く仕様となっている。
少し前は「マットカラーは雨に弱い」という弱点もあったが、最近ではそれも解消されつつあるようで、こうしたバイクの塗装に使用されることも増えている。
さらに、バクハツ・ルックのZ1と大きく違うのが、三段シートを装着している、という点。
約60センチ延長の三段はステッチのパイピングまで黒で統一して、全体の調和を図っている。
細かな点ではハンドルやグリップ、ハンドルクランプなども黒で統一しており、見せ方にこだわりを持っているのが伝わってくる。
メガホンマフラーでバブらしさを表現しつつ、前後のホイールはコムスターではなくHリムのスポークホイールをチョイスして個性もアピール。
無個性になりがちな「黒」をテーマカラーにしながら、独自の存在感を示した族車に仕上げている。
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