突然ですが、皆さんネットオークションってどのくらいの頻度でご覧になります?
常に何か新しい出品がないかチェックしている方もいるでしょうし、欲しいパーツやバイクがあるときだけ、チェックしてみるという方もいるでしょう。
反対に、日ごろはほとんどオークションサイトは見ない、という方もいるでしょう。
欲しいパーツは馴染みのショップで取り寄せてもらう、というようなスタイルの方も当然いらっしゃるハズ。
日々のチェックは欠かさない、という方以外は、ぜひこちらの記事をご覧ください。
BEETのCBX用マグネシウム製パーツが次々と出品されていたのを、ご存じでしょうか?
”BEETのマグ“を知らない方のために補足すると、要は「時代とマッチしなかった超優秀パーツ」。
主にセパハン、スタビライザー、スターターカバー、ジェネレーターカバーなどがあって、どれも数が少なく、BEETパーツのなかでも特にレア度が高いアイテムのひとつ。
なぜ数が少ないかといえば、これが意外。
当時まったく売れなかったから!
マグネシウム合金は構造用金属のなかでは最も軽く、剛性や熱伝導率が高いうえにサビにくいというレースパーツとしてはアルミよりも優れた特性を持った金属。
BEET社でも当然「これはイケる!」と踏んで発売したのだろうが、前述のとおり当時はまったく売れなかったそうだ。
理由はいくつか考えられるが、アルミに比べて高価だったこと、そして利点だった“軽さ”が重厚感のないパーツと捉えられてしまったことがアダとなったようだ。
ところが後世でマニアが「こんなスゴいパーツがあった」と喧伝したことからウワサががウワサを呼び、アタマに“幻の”と付けられるほどのレアパーツになった、というわけ。
つい最近も、その“BEETマグ”が次々とヤフオクに出品されてちょっとした話題になっていた。
その出品者が、実は旧車會系YouTuberのこの方!
sevenbeachチャンネルさん!
元々所有していたCBXをイジる際に「ヤバいカスタムをして目立とう!」となって目を付けたのが、BEETマグ。
ハンドル、スタビライザー、エンジンカバーの“三種の神器”すべてを揃えたことに満足していたが、YouTubeの活動をしているうちに大型バイクに興味関心が移っていったそうだ。
最初は複数台持ちも考えたが、昨今の旧車ブームで大型は中型に輪をかけて高騰中。
そのへんのレクサスが買えるレベルのバイクも少なくない。
悩みに悩んで、マグパーツを売却して大型バイクの購入費に充てることにしたそうだ。
そのCBXの、最後(⁉)の雄姿がこちらだ。
ビキニカウルに黒/赤のセミシングルシートは、BEETがCBX用パーツ「kiyamaBEETspecial」の広告でも取り入れていたスタイル。
この時点でかなりマニアックなのだが、装着パーツがフルBEETどころではないレベルでマジでヤバい。
ウワサのマグネシウムパーツはスタビ以外にもセパハン、ジェネレーターカバー、スターターカバーをすべて装着。
アルフィンカバーも「BEET」の文字にソレと分かる特徴が出ている初期型のものだ。
そしてマフラーもBEETの木山スペシャル5分割。
もちろんバックステップもBEETのそれだ。
まだまだ触れるべきポイントはあるが、今回はひとまずこの辺で。
ここまで仕上げて大型に移行するのは「もったいない!」と感じる向きもあるだろうが、逆にここまでやり切ったからこそ、「卒業」という選択に至ったのだろう。
オークションに出品されていたのは、このCBXに装着されていた紛れもない本物。
運よくGETされた方、おめでとうございます。
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