こちらのGSは旧車會系のイベントで撮影されたものではないため、三段シートは装着されておらず、なおかつ白ソリッドに純正仕様の3本巻きという外装で威圧感こそないものの、バイク全体から“タダモノでない感”が漂う。
まず外装はGSXのそれ。いわゆる“Gザリ”で、さらにデュアルカウルを装着しているためよりその事実が分かりにくくなっているが、それすら実は全体の調和をとるのにひと役買っている。
足回りは前後ともセブンスターキャストホイールに換装し、フロントブレーキはフローティングディスクをダブルで装着し、さらにはブレンボのキャリパーを使用することでもまず他とと違う空気感を醸し出している。
そしてリアはレース用のスイングアームと三協オートのトルクロッドに換装。さらにリアサスはナイトロンということで、足回りはガチガチにレーシーなスタイル。
しかもスイングアームやドラムケース、エンジンカバーなどにはメッキが施されていて、見え映えの面もしっかりと意識されている。
さらに肝ともいえるマフラーは三協オートのハス切り管を装着と、外装こそザリだが、それ以外の部分はむしろGSカスタムの王道ともいえるカスタムに。乗り心地を考えてセットバックしたハンドル回りとも相まって、オーナーの志向がストレートに伝わる仕様となっている。