ファイヤーパターンにはいくつかの流派があって、フチ付きで前後に長く伸びるものからフチなしでリアルな炎をあらわしたもの、そして下から上に向かって炎があがっているタイプなど時代やスタイルによって、様々なバリエーションの選択肢がある。
主流はフチ付きで前後に伸びるタイプだが、根強い人気を誇るのが、上下に炎を描くタイプ。
これは主に昭和の人気漫画『湘南爆走族』に登場するGS400にペイントされたスタイルがベースになっていることが多い。ツートンカラーの塗分けのパターンを創成することができるのと、よりクラシカルなイメージを持たせることができるので様々な応用も効く。

こちらのバイクのベースはGB350。令和のバイクだがクラシカルでネイキッドなフォルムから海外の旧車會ファンには人気のバイク。様々にカスタマイズを施しているが、耳カットのフルカウルを装着することで、イメージがグッとワルくなっている。
そのフルカウルとタンクにペイントされているのがくだんのファイヤーパターン。ソリッドな白とキャンディーのワインカラーのツートンはコントラストが強くトーンも異なっていて見た目にも美しい。カウルに腕章を巻くワンポイントも“らしさ”を感じさせる。

さらに35~40センチ延長三段シートはベースカラーと同じ白を選択。旧車會仕様としての主張をしっかりと感じさせるスタイル。そしてワルさを補完しているのがロングツッパリテール。ここにもファイヤーは描かれていて、統一感を感じさせる。

そして面白いのが、随所にちりばめられた日本語のキャッチコピー。直訳的な面白さというより、語感や着眼点そのものが面白い。まぁ、なかには身もふたもないものもあるが、その点はご愛敬。
コメントにするより画像を直接ご覧いただいたほうがいいのかもしれない。



かなりインパクトが強い語句が様々盛り込まれていて興味深い。ちなみに、一番気になったのは「愛と力量」か。
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