映画初主演作で暴走族の総長役を見事に演じきった健太郎。“イケメン俳優”と呼ばれることも多い彼が、仲間との絆を感じながら作り上げた“男の熱血映画”についての、思いの丈を語ってもらった。
――楽しもうというところを意識した部分はありますか?
健太郎 いろいろなインタビューで楽しそうとか、楽しんでいるという言葉で表現してきたことが正しいかどうか、分からない部分もあります。少し要約してしまっているかもなぁと。でも、その言葉が自分は一番好きだし、合っているなと思って。佐田さんは本当に愛らしくて無邪気さも持っている方なので、楽しそうだなって思えてしまうんです。なので、作品を通して楽しさは常に意識していました。
――もちろん、辛い思いも痛い思いもしてきているハズなんですけどね。
健太郎 そうなんですよね。でもそこは暴走族じゃなくても、楽しく生きるためには付き物じゃないですか。そういうマイナスな部分は避けられないし、避けちゃいけない。だから真っ直ぐに、無邪気さで乗り越えていく様を見せるために描いているし、根底にある「楽しもう」とする部分を忘れないようにしていました。
――リーダーを演じる上で 特に心がけていたことはありますか?
健太郎 主役で総長という形が、すごく僕はありがたかったです。佐田さんが総長として仲間を引っ張っている姿に、ちょっとでも近づきたくて、顔合わせの自己紹介から「僕についてきてください」と、いってしまったんです。いったらもう、やるしかないじゃないですか。誰よりもこの作品のことを考えて愛して楽しんでいこうと、ずっと考えていました。
――男が見て「ここは楽しめる、面白いなと思えるシーン」がありましたら教えて欲しいです。
健太郎 正樹が喧嘩して、決着がついたあとに「ラーメン食いに行くか!」というのですが、その台詞は台本を読んだときにシビレました。倒すまでは喧嘩の相手に憎しみとか怒りとか、ものすごく複雑な感情が渦巻いていたのに、一回決着がついてしまえば引きずらないのが格好いいなって。これが言える男は強いなって。倒したあとに「ざまあみろ!」という思いは誰しもあるなかで、すべて終わった後に「ラーメン食いに行くか!」という言葉を出せるのはすごい強い人だなぁと。そこは見習いたいですし、世の男性には、こういう格好いい男の姿があるんだというのを感じてもらえたら嬉しいです。
――では、最後に当サイトの『デメキン』ファンに、ひと言メッセージを頂けますか?
健太郎 若い世代は「男ってなんだろう?」と考えさせられると思います。彼らはたまたま暴走族ですが、男同士にはこういう感情の出し方ってあるんですよね。見終わったあとに、きっと友達に会いたくなるし、友達を作りたくなると思うし、守りたいとも思うし。そう感じてもらえる映画です。こういう男の姿があるってことを観てほしいです。女性には、男ってバカだなぁって、でもちょっと羨ましいなって思って頂けたら嬉しいです。
製作:東映ビデオ、AMGエンタテインメント
製作プロダクション:ステアウェイ
配給:AMGエンタテインメント
(C)よしもとクリエイティブ・エージェンシー/ワニブックス/秋田書店・ゆうはじめ
(C)2017 映画『デメキン』製作委員会
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