この原稿、自分ではなく怒璃瑠(ドリル)が書く予定になっていた。
それをなぜ、編集長である私が穴埋めしているか。怒璃瑠はあまりのショックで、一枚の書置きを残していなくなってしまったからだ。
「探さないでください
嫁子を連れて関西の実家に帰りますが、絶対に探さないでください。
緊急連絡090××××××××・・・絶対に探さないでください」
……野郎、ショックのふりして帰省しやがったな! そんで真面目か!
でもまあ、このコロナ禍を押してでも、原稿を放り投げてでも、田舎に帰りたい気持ち、わからないでもない。
今の怒璃瑠にはそれぐらいのショックが(……ププッ)あるのだ。
コトの起こりは数週間前。
編集部に一本の電話が掛かってきた。あのヤンキー界の重鎮・岩橋健一郎氏からだ。
電話の内容は、テレビ東京の番組で暴走族関連の企画があるらしく、担当者を繋いでくださるというもの。
とにかく何でも出たがりなi-Q JAPAN編集部、こんな有難い企画断るわけがない!
早速、テレビ東京の番組担当者から連絡が。なんでも、単発のバラエティ番組に編集部スタッフから誰か登場してほしい、というオファーだった。
特攻服を紹介したいようだ。
特攻服といえば、暴走族にとっては魂も同じ。そうヤスヤスと紹介していいものではないからして、ここは経験と実績に裏打ちされた私ことこの編集長様のお出ましでしょう。
さすがにテレビ東京くらいになれば、そのへんの機微は分かるハズ。え~なになに?
「~~つきましては、怒璃瑠様にご出演を頂きたく(後略)」
んん、まぁアレだ。i-Q JAPANとしては怒璃瑠をどんどん前面に出すのが基本線だからして。くぅ~。べ、べつに悔しくなんかねーし!
せっかくお声かけいただいたのだから、もちろん快諾ですよ。ちなみに、出演番組がコチラ!
テレビ東京のバラエティ『視聴者様に飼われたい!』。
この番組内の、
「特攻服の漢字で1026字集めるまで帰れない"飼育"」
という、水曜日のダウンタウンと帰れま10の影響をひしひしと感じる、素晴らしいワンコーナーへの主演オファーを頂いたのだ。
共演者は、若手お笑いコンビ「エイトブリッジ」の2人。今話題の“お笑い第七世代”のなかでも、イチ推しのお笑い芸人だ。
ちなみにエイトブリッジの所属事務所は「くりぃむしちゅー」や「マツコ・デラックス」などといって実力派が在籍するナチュラルエイトである。
はいそこ!「・・・はて?」とかいうんじゃない!
特攻服の画像を大量に探している2人への協力者、というのが怒璃瑠の役目。これは画面にたくさん映る案件!
さすがに怒璃瑠もウッキウキを隠せない。
「いやぁー、第七世代とタメはるんなら自分いかなきゃ始まらないッスよねーコロナの自粛期間だから色んなオファー全部キャンセルしてたけど・・・」
さすがはテレビドラマで吉沢亮と共演した男は言うことが違う。
オレ「ちなみに、芸人で誰が出てきたら自分に合うのか?」
怒璃瑠「つっちー(土田晃之)とか?」
お、おう。、かなりニアピンじゃねーか。って
、キミは上司との会話を遮ってドコに電話してるのかな?
「あーオレやけど。今度な、テレ東さんの番組に呼ばれてん。ガッツリ映るし、でな、うちのハードディスク、DVDとか焼けるヤツやったっけ? ……いや、そういうことちゃうよ。盤にすればご近所にも配りやすいやろ?」
テレビ局を“さん”付けで呼ぶのはプロのやり口だ。てか、自分、おかんに電話してるやろ。ほんでDVDに焼かせて、ご近所さんに配って回らせるつもりやろー?
「あーすみません、明日なんですけど予約いけます? ……はい、シャンプー&カットで。……トップスタイリストの方でお願いできますか?」
え、え、え? 青山の超おしゃれ美容室にカットの予約入れちゃってるじゃん! 怒璃瑠のウリは浅草の老舗理容室でアテる極細ロットのパンチパーマじゃん!
「そーなんですけどねぇ。ほら、今ってコロナ禍で、なんでもかんでも自粛じゃないッスか。だからまーパンチパーマも自粛、ってコトで♪」
ビフォーから
アフター……のハズが
いや、シンプルに誰!!(汗)
インスタ映えよりテレビ映えってか? メディアの力ってここまで人を変えるんですね。。。
そんなこんながあって挑んだ収録当日。
オレ「あれ? エイトブリッジは?」
怒璃瑠「リモートですよ。あれ?聞いてませんでした?」
・・・聞いてないね。だって出ないから。
部屋に軟禁状態の2人と、ビデオチャット機能を使って、与えられた役割をこなしていく怒璃瑠。
最後に、業界の有名人を紹介してくれ、ということになったので、元祖音職人・八木徹先生に話をつないだところで、15分ほどの収録は終了した。
「イケた! これはもらった! 9割はいける!」
リモート収録が終わった瞬間の、怒璃瑠のセリフ。お前さん、その9割の元々は何なんだい?
といってもまぁ、9割イケたのなら、番組が楽しみだ。本人は自宅の録画機器も買い替えたらしい。
オンエアは8月10日。
番組開始とともに一同仕事を中断してテレビ観賞。手ごたえしかない怒璃瑠。まぁまぁ余裕の表情だ。
怒璃瑠以外にも有名人は登場していた。それぞれの活躍の場面を公開しよう!
まずはヤンキー界の重鎮こと岩橋健一郎御大! さすがの貫禄であります!
そして、元祖音職人・八木徹先生! コールのシーンもバッチリであります!!
そして我らがi-Q JAPAN代表・怒璃瑠!!
9割の自身の結果は・・・・
この状態で5秒だけ!!
おいおい、嘘だろぉぉぉぉwwwwwwww
ワイプ画面にいるように見えるが、これは静止画。日本語で言うところの“申し訳程度”ってヤツですわ。i-Q JAPANの“あ”の字も出てこない。
関係各位に無理くりお願いして提供していただいた特攻服の画像も、ほぼ画面に登場せず。
(画像の使用許諾をくださった皆様、本当に申し訳ございません!)
み、見れない。怒璃瑠の顔が見れない・・・。
パタン。部屋から誰かが出た音だけがする。まぁ、1人しかいないわけだが。
でもまぁ、これがテレビだと割り切るしかない。ちょっと残念と言えば残念だし、怒璃瑠は書置きを残したまま帰ってこないけど、こんなことには負けないで、愛する旧車會情報をどんどん発信していきます!
今後とも怒璃瑠(ドリル)の活躍とi-Q JAPANの記事をお楽しみに!
▼番組は、民法公式テレビポータル『TVer』でもご覧になることができます!
https://tver.jp/corner/f0055458
【怒璃瑠(ドリル)の活躍情報】
キングラビッツ『マジ卍』MV出演!
https://i-kyu.com/drill_fkr/
ドラマ24『GIVER 復讐の贈与者』出演!
https://i-kyu.com/drill_giver_0908s/
映画『WELCOME TO JAPAN 日の丸ランチボックス』出演!
フジテレビ『ダウンタウンなう』出演!
テレビ東京『YOUは何しに日本へ?』出演!
『かんさい情報ネットten.』出演!
人気YouTuber「ノックチャンネル」のサムネイルにも!
※当然ですが怒璃瑠(ドリル)は覚せい剤の売人ではありません
▼怒璃瑠(ドリル)へのオファーはコチラから!
https://i-kyu.com/company/
執筆者:ミサイル(i-Q JAPAN編集長)
元チャンプロード編集者。ペンネームは、学生時代の友人が酔っ払って付けたもの。現場ではまったく浸透していない。撮影のあとの生ビールは特別に甘く感じる舌を持つ。