【復興支援】オートバイフェスティバルin東北2017①【単車乗りにできること】

未曽有の災害をもたらした東日本大震災から早6年。市民は平静を取り戻しつつある一方で、いまだ避難所暮らしを余儀なくされている方も大勢いる。手つかずの更地が広がる場所も少なくない。この震災を風化させないためにも、また、実際に物心両面でのケアが必要な方の力になるためにも、声を上げる人間が必要なのではないか?

そんな想いから、東北でのチャリティーイベントを立ち上げた方々がいる。地元・宮城のバイク乗りたちだ。
『オートバイフェスティバル』と名付けられたこのイベントは、昨年からスタートしたもの。会場は昨年に引き続き、日ごろからバイク乗りが集まる『カフェレストラン&バー ROUTE66』で行われた。

基本的には、オールジャンルのミーティング。大型もいれば250もいれば、ハーレーもいればカフェもいる。なにしろ、日ごろの趣味・嗜好を超えてバイク乗りがひとつになったのだ。東北各県はもとより、関東から参加した方も少なくなかったと聞く。ただの集まりと思えば雑多な構成だが、「東北復興」の旗印に集ったメンバーと考えたら、これほど心強いこともないのではないだろうか。
イベントを立ち上げたのは、仙台市内でバー『BlackCats』を営むK子さん(またの名を黒猫さん)。冒頭に記した思いに地元の絶版車チーム『ZERO』が賛同し、開催に至ったとか。さほど大がかりな告知はできないが、それでもSNSでの周知だけでも延べ400台近いバイクが集まった。単車乗りの面目躍如、といったところではないだろうか?
吉本興業の『あなたの街に住みます芸人』として宮城で活動するお笑いコンビ、爆笑コメディアンズのライブあり、多くの協賛店から集まったアイテムをかけた大ビンゴ大会ありで、会場は大いに盛り上がった。2年続けての盛況に、来年以降の開催継続も現実的な線で持ち上がっているとか。先のことはまだ分からないが、震災を風化させないためにも、継続的な開催を当サイトとしても支持したい。

すべてが元どおりになることは、ないのかもしれない。ただ、新しいものを積み上げていくことはできる。その一助にバイク乗りがなれるのであれば、これほど光栄なことはないだろう。
さらに、このイベントの主催者でもある黒猫K子さんのお店『BlackCats』にも、過日取材に伺った。そちらの模様も、近日公開致します。お楽しみに!

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