まさに魔改造!? SNS上で画像をアップされると、「アレはなんだ!?」と、大いに話題を集めた単車。
その全貌を、可能な限り紹介していきたい。まぁ凄い改造だ
これぞ魔改造! 一見するとカスタムに力を入れたB2のサンパチ……なのだが、よく見るとエキパイが2本しか出てないし、そもそもエンジンがラムエアじゃない!
そう、これがGSX400Eカタナの車体にサンパチ外装を乗せてしまった通称“ゴキパチ”だ。
インスタグラムなどでも自身の画像をアップしているのだが、カタナのオーナー&サンパチ乗りの両方から「なんじゃこりゃ!」の声が多数挙がるなど、ちょっとした話題になっている単車なのだ。
同じスズキの単車で、後期のサンパチはGSともパーツを共有する間柄。そのGSの後継者がGSXだから、血脈を受け継いだ“一族”ではある。
とはいえ、フレームからなにから全くの別物なので、「外装変えちゃいました~」などと、明るく言えるほど簡単なものじゃないのだ。
なにより大変だったのが、フィッティング。製作を担当したヒヅキモータースによると、「すべてのパーツを『ただ乗せただけにはしない』という基本姿勢で作りました」とのこと。
たとえばタンクもそのまま載せると前に詰まってしまう上に先端が下がってしまう。これを解消するためにゴムをオリジナルで作って、水平を保っている。
タンクを下げた分、カタナ用の純正シートも一部をくりぬいて各部が干渉しない形状に。シートロックの位置も、フレーム側で調整してカチッと刺さるように工夫した。
サイドカバーも鋳物の特性。フレーム側のブルメットの位置を位置を合わせて、3点のうちの2点が刺さる形にしている。
重量があるため保険でタイラップで押さえてはいるが、基本的にはタイラップが無くても外れることはない。
テールはまずフェンダーレスキットを製作したうえで、これに鉄フェンダーを溶接。ムラセのテールカウルは、これに合うようにしつつ、水平に装着できる形で加工している。
大きな加工だけ挙げても、まだすべては伝えられないくらい随所に手が加わっている。
フロント回りなど、Gフォアの足まわりにヨンフォアのフェンダー、サンパチのジャバラをセットしているのだ。どれだけ大変なのか、お分かりいただけるだろう。
種明かしをすると興ざめしてしまう場合と、さらに興味がわく場合。こちらの“ゴキパチ”は、明らかに後者だ。
OWNER/ゴキパチ
■装着パーツ
【ハンドル】トマゼリ/コンドルハン
【マフラー】イノ管
【ホイール】セブンスター
【フロントカウル】三番館 ハーフカウル
【フロントフェンダー】ヨンフォア純正
【リアショック】ホワイトパワー
【テールカウル】ムラセテール(GS用)
【カバー類】GT380