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【HRC】ホンダの精神が息づくトリコロールのばっちりキマったCBXがヤバカッコいい【CBX400F】

赤・白・青のトリコロールはCBX400Fの純正カラーとしても有名だが、ホンダのレースDNAを象徴する配色でもある。

ホンダの宗主・本田宗一郎が日本の国旗“日の丸”を構成する白と赤、そして日本と世界をつなぐ海の青を取り入れたカラーリングといわれ、耐久レーサーやGPマシンなどに積極時に採用。1982年にHRCが発足すると公式な“HRCカラー”としての存在感が明確化した。

つまり、トリコロールを国旗とするフランスのオシャレなイメージをファッション的に取り入れたのではなく、極めて日本的な理由による配色だったのだ。

1981年にデビューしたCBX400Fのカラーリングにこの赤・白・青の3色が採用されたのは、CBXに「ホンダを代表するマシン」というお墨付きを与えた、非常に重要な意味合いもある。
 
 
 
 

そんなⅠ型純正のトリコロールをベースにカスタムしたこちらのCBXは、ボディだけでなくフレームや各種パーツ類など、すみずみにまでトリコロールを意識していることが分かる。
 
 
 
 

ブーメランコムスターこそ黒で塗装されⅡ型仕様となっているが、フロントフェンダーやエンジン周りはトリコロール配色を多用。個々のパーツの、極上のコンディションにも注目したい。
 
 
 
 

深いブルーに赤と白を走らせたⅠ型純正カラーのタンクに組み合わされるのは、ジョーカーズ製のデュアルロケットカウル。ヘッドライトはシビエ。直線的なラインがボディ全体を引き締め、族車的な華やかさと威圧感を同時に演出している。

さらに、カウルの隙間から覗くフォグランプが、武骨さを残しつつも旧車會ならではの“遊び心”を際立たせる。
 
 
 
 

マフラーはプリティーレーシングのガニマタブレット管。灼け具合も荒々しいこの年季の入ったマフラーは、オーナー氏が先輩から受け継いだもの。コールマシンとしての自負と先輩との絆の象徴といえるだろう。
 
 
 
 

テール周りはBEETの角型テールカウルとクリアテールランプを組み合わせた、CBXらしいパーツ構成。無駄をそぎ落とした造形が独特の存在感を放つ、旧車會では定番ともいえるスタイルだ。

グッとケツ上げされた背面ににそびえる三段シートは、高級感のあるキャメルのレザー模様にロゴがあしらわれ、族車らしい誇示性と個性を押し出している。

シンプルでありながらも明確な意匠で固められたリアビューは、オーソドックスな組み合わせだからこそ旧車會的な威厳と安心感を兼ね備えた仕上がりとなっている。
 
 
 
 

ハンドル周りは他のスチールパーツと同様に、赤で塗装されたBEETのヒューズボックスと純正ハンのレッドが映える。“コールを響かせるための舞台装置”として仕上がっている。
 
 
 
 

左側から眺めると、フレームやエンジンカバー、スイングアームに至るまで鮮烈な赤が強めだが、タンクとカウルに配された青と白が巧みにバランスを取り、全体を“トリコロール”として成立させている。

つまり単に赤を塗り足したのではなく、赤を主役に据えつつも青と白を効果的に配置することで、ひと目でホンダらしいトリコロールを感じさせるというわけだ。

音で勝負し、スタイルでも勝負する――そんな二刀流のコールマシンに仕上がっている一台だ。

■オーナー:りょう
■チーム名:空
■ひとこと:音で勝負‼︎

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