旧車會の方なら、いまだ日ごろの足として使っている方もいるだろう、あの歴史的名車がひっそりと生産中止になっていた。
18で暴走族を引退して、車の免許をとったらまずコレに乗る! といった際には、いの一番に名前が挙がる車。
そう、それがTOYOTAマークⅡ!
“ブタ目”と呼ばれた41モデルあたりから人気に火が付き、ピークのGX71モデルを経て、その後も常に人気上位を誇ったヤンキー御用達のハイソカー。なにしろ累計生産台数651万8000台、後継モデルのマークXを含めると、51年間の累計で688万1500台という、世間的にもバカ売れしていた名車だ。
そのマークⅡ~マークXが、実は2019年いっぱいで生産を中止していたんだそう。
シャコタンにオーバーフェンダー、板っパネを装着。カーステレオはカロッツェリアかパイオニアのTS-X…みたいな改造車は、今でも時折目にすることができる。
クラウンにはまだ早いが、コロナじゃショボいよなぁ…という層が一斉に飛びつき、一時は『マークⅡ・チェイサー・クレスタ』という、素人目には違いがさっぱり分からない兄弟車がどれも売れまくっていた時期もあった。
しかし、レクサスの登場で立ち位置が微妙になり始めたことに加え、アルファードやベルファイアにもその地位を奪われ、名称をⅡからXに変更してもその流れは止められなかったようだ。人気や時代性を考えると、旧車會でいうところのCBXのような存在(異論は認める)だっただけに、一抹の寂しさも感じる。
そしてタイトル文の答えだが、正解はコロナ。当時、トヨタ内ではクラウンに次ぐセダンだったが、どこか大衆寄りの仕様だったため、その中間に設けられたのが「コロナマークⅡ」で、のちに人気が本家を越えてしまったので独立した、というわけだ。
執筆者:i-Q JAPAN編集部