この1年ほどの間に激変したもののひとつが、中古バイクの販売価格だろう。
誰も予測できなかったことだとはいえ、新型ウィルスの蔓延による巣ごもり需要の発生と海外からのパーツ供給ストップという、真逆のベクトルで影響が出たことで中古車価格はうなぎのぼりに。2019年末には「CBXは100万円出さないと買えないバイク」みたいな話をしていたのが、今やCBXは「100万なんかじゃ買えないバイク」になった。
決して「CBXが売れだしたから」というわけではないだろうが、CBXとほぼ同期・80年代生まれのバイクには今、軒並み高値が付いている。
今までだったら50万円以下で購入できた車種のバイクにも、地味に高値が付いたりしている。
そんな状況下での、CBX400Fに対する質問がコレだった。
「そこそこ程度がいい逆車のCBX400Fは180万円なら安い方でしょうか? それとも国内モノを買ったほうがいいでしょうか?」
かなり微妙な線だが、i-Q JAPAN的な回答はコレだ。
「買えるのなら買った方がいい」
今、CBX400Fは争奪戦状態になっている。完全な売り手市場で、特に旧車は下方修正がききにくい性質を持っている。
そして国内モノか逆輸入車か、違う部分は若干の保安部品と車体番号くらいなもの。まったく同じものが装着されていて、価格が安いならそれで問題がないのではないか? ネットでの販売であれば同じように考えて、購入を考えている“ライバル”は多そうだ。
同様の価格帯で複数台の出品があればいいが、「その1台を逃してしまった場合の第2候補はいくらなのか?」まで含めて考えてみたらいいのではないか。
探せば180万円のCBX400Fも見つかるだろうが、もしそれがヤフオクやメルカリでの出品だった場合、コール車両として、すでにかなりエンジンに負担がかかっている可能性が高い。
予算感はわからないが、国内モノなら200万円以上を用意しないとエンジンの調子がいいCBXは出てこないと思っていたほうがよさそうだ。エンジンの状態まで考えたら、むしろ逆輸入車を購入してカスタムするのでもいいんじゃないだろうか。
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執筆者:i-Q JAPAN編集部