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【兄弟車②】一門の名を背負って爆走するGSのビジュアルが強烈すぎた!【魂のカタチ】

GS400は、走っていてもイベントに参加しても常に注目の的だ。そんな人気車をベースにして、いかに唯一無二かつイケてるバイクに仕上げられるかは、オーナーにとっての喜びでもあり試練でもあると言える。

そしてこのGS400はそんなオーナーの「魂」がカタチになった一台だ。

 

まず目を引くのは、黒×赤×銀ラメのグラデーションをベースにした、ライン塗装。タンクは3本巻きだが、イノウエブルドッグ三分割には様々な要素を取り入れた複雑なラインが描かれている。

マーシャルのイエローレンズを装着はキティカットのレアなタイプ。現在はバックミラーも装着されている。

 

フェンダーは2面のトンガリ。“族車のGS”らしいシルエットを醸し出している。塗装のデザインもフロントフォークを中心にラインと黒をグラデーションのように描いてワルさを感じる統一感を演出した。

セブンスターのキャストホイール&ダブルディスク化で固めたフロント周りは、目が覚めるような赤が差し色で入っていてボディの派手さにも負けない印象を放っている。スリット入りのローターと、同系色で塗られたキャリパーが精悍さを底上げし、見た目の統一感と走りへの本気度を両立させた仕上がりだ。

ホイールリムは表面を削って金属面を出した。視覚的なメリハリとして効果的に効いており、細部へのこだわりを感じさせるポイントとなっている。

 

マフラーは敬愛する中京の顔役・塾長氏がプロデュースした塾長管。独特の重低音や、アクセルを開けた瞬間の鋭い吸い込み音が五感を直撃する一品だ。ブラックアウトされた色合いが、全体のカラーリングに絶妙な引き締め効果を与えている。

リアサスは信頼のマルゾッキ。セブンスターホイールとともに鮮やかな赤で統一されたリア周りは、実用性と美観の両立を実現している。チェーンのたるみや汚れも最小限に抑えられ、乗り手の愛情と手間のかけ方がにじみ出る仕上がりだ。

 

三段シートは敬塾長氏所有のサンパチからインスパイアされた“サソリ三段”。半円錐形のデザインは見る者の目を奪う特異性がある。背面にはチーム名が、気品の感じられるなかなかの達筆で刻まれている。

ちなみに先端に貼られたステッカーは塾長氏の盟友でもある小山氏が代表を務めるショップ・ダブルセブンのオリジナル。昔からコウモリは幸福の象徴で浮世絵にも登場する。

 

タンクにエアブラシで描かれているのは、平成の歌姫・浜崎あゆみ! 鮮やかな星ラメの中心に描かれた“スタア”の姿は神々しくもある。パーキング中でも、注目を集めること間違いなし。

 

そしてさらに注目したいのが、カウルの内側だ。

強烈なラメとキャンディカラーで彩られた外装とは打って変わって、内側には深い陰影と立体感を備えた墨調のグラフィックが広がる。カウルの内側に塗装を加えること自体はまるで和彫りの刺青を思わせるこの模様は、静かだが確かな「覚悟」を感じさせる仕上がりだ。

外側の華やかさが「魅せる顔」ならば、内側は「背負った生き様」──そんな対比すら思わせる、二面性あるペイントが、このマシンの奥行きをさらに深めている。

 

 
 
■オーナー:たけまる
■チーム名:たけまる一門

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