新しいカスタム技法が生まれる理由はふたつあって、ひとつは性能を向上させるために必要なパーツを開発したために発生するもの、そしてもうひとつはルックスを向上させるためのものだ。
ホイールやディスクブレーキの形状などは前者にあたる。力が加わる量や方向を考慮して、純正パーツと比較して効率よく車両のポテンシャルを引き出すことができるよう計算したデザインが、結果として「メカっぽくてカッコいい」という方向につながる。フローティングディスクブレーキも、あの穴や形にはちゃんと意味がある。
そしてどっかん風防やエビテール、外装ペイントなどは、明らかに後者。
2ストの集合管も、これに当たるだろう。性能を度外視して、見た目だけのために手を加えるカスタムは、あくまでも“遊び”。遊びに手間や時間を費やすことは、ある意味“粋”なのだが、メカ好きなどからすると理解不能、となるようだ。
ところで、こちらのXJRの外装である。
カウルには風の抵抗を効率よく受け流し、走行安定性を得るという目的があるもので、塗装にも本来ならバイクの認識度を高めたり、風圧の抵抗を抑えるなどの役割があるのだが、こちらの外装には、そういった形跡は一切に認められない。
それどころか、見た目には完全に“返り血”。ギョッとするほどスプラッターで、衝撃的な姿であることは間違いがない。北斗の拳やゾンビ映画の世界観だろうか。
しかも、ここでは撮影できなかったが同じコンセプトで同様の塗装を施したカウル未装着の兄弟車が、もう一台存在する。複数台で走っていれば、また見え方も違ってくるだろう。
見た目のインパクトに対するコストパフォーマンスも高く、独創性もある。こうした遊び心のあるアイディア勝負のデザインは、もっと増えてほしいものだ。
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