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【SHOP最前線】FRPパーツだけじゃない!F-AUTOにエンジンO/H依頼が殺到している理由とは?

FRPパーツのクオリティには定評がある福岡のショップ、F-AUTO。しかし最近、FRPと肩を並べる勢いで、エンジンのオーバーホールに対する依頼が増えているのだとか。そこには、もの凄い経歴をもったスタッフの存在があった!!
F-AUTOといえば、良質なFRPパーツを提供するショップとして知られている。通常、1メートル四方で600gの厚さの素材でパーツを製作するのだが、こちらでは450gの素材を2枚重ねて、通常の1.5倍の厚みを持たせているうえ、仕上げにクロスマットを貼るという手の込みよう。強度がある分、歪みが少なく衝撃にも強くなる。

一時は「強度を他社並みにして、その分を価格に反映させても……」と、思い悩んだ時期もあったそうだが、「物作りをする人間がクオリティに胸を張れなくなったら終わり」という、ベテラン職人さんたちの声を聞き、「高い品質の商品を求めているお客さんの期待に応えよう」と思い直したのだそうだ。
▲コミネタイプのデュアルカウル。左がハーフ、右がフル。いずれも価格は3万円(税別)

そうした姿勢を評価する同業者も多く、Z系カスタムでは超有名なショップ・茨城県のフレンズなどは、オリジナル市販用カウルの製作を任せているほど。すべてのカウルがMADE IN JAPAN。それは高品質のあかしでもある。

▲メカニックの今澤さん。ものすごい経歴の持ち主

そんなF-AUTOで現在、もっとも多く依頼を受けているのが、エンジン修理。特にCBX、CBRの依頼が非常に多いのだとか。これにはちゃんと理由がある。現在、F-AUTOに元HRCのスタッフが在籍しているというのだ。

HRCとは、ホンダ・レーシング・クラブの略で、モトGPなどのレースにも参戦している「ワークスとしてのホンダ」のトップチーム。そこでレースに参加できる人物となれば、知識と技術、さらにはスピードと正確性が求められる、メカニックとしてはエリート中のエリートだ。マジで凄いことですよこれは!
▲再生され、ピッカピカによみがえったCBXのエンジン

そのメカニックの方というのが今澤さん、通称“おっちゃん”。本田宗一郎が創設した「ホンダインターナショナルテクニカルスクール(HITS)」に、2期生として入学。当時、すでに社長業からは退いていたとはいえ、実際に本田宗一郎から薫陶を受け、あのカーチス号再生にも携わっていたというから、経歴の凄さにびっくり。

あまりに凄すぎて、代表の札本さんも当初はびっくりの連続だったそうだ。

「まず絶対に『直せない』って言わない。交換部品がもう作ってなくて物理的に修復が不可能なことはあるけど、それ以外は『直せない』って言わないし、実際に直しちゃうんですよ(笑)。しかも、手を付けだしたらめちゃくちゃに早い。驚いていたら、『レース中なんか、ひと晩で2機オーバーホールとかザラにあったんだから』って。経験値が違う、知識が違う、スピードが違う。なにが違うって、もう“次元が違う”感じです」
▲CB750FourやZなどの大型絶版車もお手のもの

噂が噂を呼んで、今や九州のみならず関東や関西からもオーバーホールの依頼が来るとか。なかには、某大手中古車販売店がこっそりエンジンを持ってきたというから、その技術力は知る人ぞ知るところとなっているよう。

ちなみに、いわゆる“旧車”と呼ばれるジャンルのなかで、エンジン構造が最も複雑なのがCBRで、“おっちゃん”に言わせれば「あとはどれもだいたい一緒」とか。ガレージにCBRのエンジン部品が多いのは、ヨソで手に負えなかったCBRのエンジンが、続々と集まってしまうからだ。

エンジン不調でお困りの方は、一度問い合わせてみてはいかがでしょうか?



カスタムプロデュース F-AUTO
住所:福岡県豊前市大字恒富203-3
電話番号:0979-82-2377
営業時間:10~19時
定休日:日曜・祝日
H.P.:http://ma728ko.ocnk.net/

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