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【令和暴走族事情】盗んだバイクで走りだ……さないだと? 少年のバイク盗難が激減!

かつて孤高のカリスマシンガー・尾崎豊はデビュー曲『15の夜』のなかで歌っていた。“盗んだバイクで走りだす”“行く先も分からぬまま”と。尾崎が同局を発表した1983年から37年の時が過ぎたが、その間にバイクを盗む少年が驚くぐらい減少しているという。
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3万7729人→795人


これが何を意味する数字か、パッと分かる方がいるだろうか。左の数字は、1989年に全国で摘発された少年によるバイク盗難の件数。そして右側が2019年の同件数だ。単純に、30年間で約3万7000件もの盗難が減少している計算になる。




※画像はイメージです

バイク窃盗で摘発された少年の数が激減している。昨年、全国の摘発数は795人で、30年前に比べほぼ50分の1になった。兵庫県内も同様の傾向だ。兵庫県警少年課は防犯対策が向上したことに加え「バイク自体への興味が薄らいだのかもしれない」と要因を推測。暴走族が影を潜めたことや、バイクの売り上げが減っている状況も背景にありそうだ。


i-Q JAPANをご覧の方なら、特に30歳以上の方なら、一度や二度のバイク盗難の経験はあるだろう。なかには被害だけでなく、加害者になっている方もいるのではないか。

89年当時はまだ、暴走族文化華やかりしころ。そして暴走族が好んで乗るバイクが世に溢れていたころでもある。セキュリティーも甘く、キーをかけたまま軒先にバイクを停めておくような時代でもあった。

当時と比較すると、暴走族が好むバイクは軒並みプレミアが付いていて、防犯の意識は高くなっている。セキュリティーも大幅に向上。個人が、それも少年が盗難を働くには、かなりハードルは高くなっている。




※画像はイメージです

暴走族の総数が減っていることがバイク盗難の減少につながっているとしたら、時代の趨勢とはいえi-Q JAPAN的には一抹の寂しさもある。

ただ、だからといってバイク盗難全般が無くなっているわけではない。少年の代わりに成人や外国人のグループが増加。盗難自体はより高度に組織化され、発見は困難を極めると聞く。

少年が自分で乗るバイク欲しさの犯行ならば、今のご時世、アシも付きやすい。絶対数は減ってはいるが、対応はより複雑になりそうだ。



執筆者:i-Q JAPAN編集部

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