サンパチ乗りに対して、旧車會のなかでも特にマニア度が高いバイクというイメージを持たれる方は少なくないだろう。メインで活躍していた時代が70年代ということもあって、バイクパーツに対する考え方やデザイン自体が今の感覚と異なる。80年代以降のバイクには存在すらしないアイテムも多く、当時物コレクターが多数存在するのもGT380の特徴だ。
ヘッドライトやウインカー、テールレンズのガードやミラー、泥除けやチャンバーなどといったアイテムは特に人気が高く、ネットオークションやフリマアプリなどに出品されれば毎回争奪戦が繰り広げられている。
そんなGT380が台湾にも渡来していた!? という衝撃の画像がこちら。B3外装に星キャス、そしてアップハンのスタイルは日本でも見かけるもので、赤のフレームやフォークブーツなどのカスタムポイントもツボを押さえているなと感じさせるもの。
……と思ってよくよく見ると、なにか少しおかしい。フロントブレーキがシングルディスクで全体のシルエットもなんとなくコンパクト。そして何よりエンジンの形が絶妙に異なっている。
実はこちら、かつて台湾で販売されていたGT185という小型のバイク。全体的なスタイルはサンパチと共通するものがあるので、小型ながら族車感も強く感じさせるものだ。

ヘッドライトはピヨピヨ付きのマーシャルのフォグ。ウインカーにはレンズガードを装着し、スクリーンをわずかに前傾させた風防はオフホワイトの垂れを合わせた。このフロント周りだけでもかなり旧車會然としたルックスを手に入れているといえる。

絞って装着した30センチ超のアップハンには、風防とも高さを合わせたナポロッキーのミラーを装着。GT380でいうところのB3ラインとも相まって、サンパチらしさを感じさせるフォルムとなっている。

エンジンの形状も独特。まず2気筒というサンパチとの大きな違いはあるが、ラムエアシステムの形状が絶妙にサンパチとは異なっている。GTの185㏄という車両は滅多にお目にかかるものではないので、ある意味、希少なショットだともいえる。

荷台付きのレンズガードもウインカーとテールレンズの一体型になっているユニークなもの。直接装着させるタイプではなく、手前にリングを置くという形状も面白い。

マフラーはバラチャンを装着。日本ではあまり馴染みのないTRCという海外メーカーのチャンバーだが、GT185に装着できる時点でかなりレア。走りにも気を配っているのが伺える。
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