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【佐藤理人のTGC】コール最強女子『しのぴ』の謎めいたプライベートに迫る!|VICEのドキュメント放送後の反響とは一体……【Tansha Girls Collection】

2017年9月13日

佐藤理人のTGC~Tansha Girls Collection~、第二回目はコール最強女子『しのぴ』。いつも真剣な顔でコールを切る彼女のプライベートとは?

理人:知ってる人も多いと思うけど、まずは自己紹介から。

しのぴ:しのぴです、年齢は22歳です! よろしくお願いしま~す。

理人:よろしくお願いします! しのぴって小さい頃はどんな子だったの?

しのぴ:運動が凄い好きで、小学生の頃はバスケやってました! ミニバスってやつです。

理人:今のスタイルの良さは子供のころの運動も関係してるんだろうね。中学時代はどう過ごしてたの?


しのぴ:クラス自体がちょっと荒れてましたね(笑)。担任の先生に「この学校に10年くらいるけどお前らが歴代最悪だ!」って言われたくらい。

理人:おおお……。何してそんなことを?

しのぴ:かわいいモンですよ、先生の給食にチョークの粉を入れたりとか、その程度で(笑)。

理人:かわいいの判断は人それぞれって感じかな(笑)。でも、それで10年の歴史で最悪までは言われないんじゃない?

しのぴ:元々折り合いが悪かったんですよ。むこうも最初から色眼鏡で見てたし。頭が痛くて保健室にいるのに仮病呼ばわりされて、引っ叩かれたりとか……。いっぱいありましたよ。

理人:しのぴみたいなコの操縦には、きっとコツがあるんだろうね。こうやって、ここで話をしている分には素直だし面白いし、波長が合う人とはとことん合いそうだけど。例えば男の人のタイプって、どんな感じ?

しのぴ:私のことに一切口出ししない人ですかね(笑)。

理人:ワハハハハ! ハッキリしてるね。コールのキレの良さと同じだ。じゃあ、もし彼氏が浮気とかしたらどうする?

しのぴ:全然かまわないですよ! でも、私も同じことします (笑)。だからそれぐらいの覚悟で浮気しろよ、と。

理人:強いね~。ケンカとかしたら彼氏に勝っちゃうんじゃない?


しのぴ:でも、だからってケンカして放置されたりすると、こっちから素直に謝ります(笑)。

理人:カワイイ~~。そういうのは男性からするとズルいよ。やっぱりよっぽどのことじゃなければ許しちゃうもんね。

しのぴ:だからそういう時は放置しないで欲しいですね。これは全国の男性に分かって欲しい!

理人:なるほど! 全国の単車乗りのみんな、これが女心ってやつだよ!

しのぴ:言いたいことは言うけど、それを受け流されると不安になっちゃうんですよね。

理人:いまやVICE JAPANの動画で、女旧車乗りとして特集されてる“時の人”とは思えないね(笑)。でも、ああやってメディアに出るようになると、周囲の反応も変わってこない?

しのぴ:コール関係で話しかけられることが多くなりましたね。凄いね! とか言われるときはやっぱり嬉しいですけど、逆にネットとかでは叩かれたりもしてますよ。

理人:叩かれたりもあるんだ……。でも、これはしのぴに変わって申し上げたい。ああいうメディア向けの発言って、どこかエンターテイメント要素が入ってるものだから。一般論としてね、向こうにも撮りたい映像っていうのはあるから。

しのぴ まぁ、嘘は言ってないですけどね。

理人:うん、嘘はないと思うんだけど、額面通り受け取っちゃダメだよって、分かっておいてほしいね。でも、批判が出るのは有名になったってことだよ。

しのぴ:出る杭は打たれる。なら逆に、もっと出てやろう! って思ってます。

理人:素晴らしい! VICEに取り上げられたって事は、全世界中に注目されてるからね。 
今、日本の旧車文化は世界に羽を伸ばす時期なんだよ。
しのぴがその懸け橋になれるとイイね!


理人:バイクに興味を持ったのっていつ頃なの?

しのぴ:中2くらいですね。お兄ちゃんの影響かな? 最初は雑誌とかを見て憧れて、中型免許をとろうと思ったんですけど、親に猛反対されて……。

理人:自分の可愛い娘が単車に乗りたいって言ったら、オレが親でも一度は反対するかも。オレも経験してきたけど、やっぱりバイクは四輪車よりも事故を起こしやすい乗り物だから。きっと親御さんも心配だったんだと思うよ。

しのぴ:そこから、バイク乗りたいって2年言い続けたんですよ。もう無免でもイイから乗る! って言い張って……。

理人:ワハハハハ! 2年言い続けるのは相当だよ。もう意思は固かったんだね。

しのぴ:そしたらある日、机の上にお金が用意されてて「免許取ってきなさい」って。

理人:……言っても聞かないって思ったんだろうね(笑)。その固い意志があったから、バイクへの愛情が今でも凄いんだね。それが後にコールのテクニックにも繋がってきたってわけか。


しのぴ:今でもコールの練習はかなりしています! そこは誰にも負けない自信がありますね。

理人 全国のコールファンが気になってること、聞いてもイイ? 一体コールの練習ってどういう風にやってるの?

しのぴ:え~、特別ですよ~(笑)。まずコール上手い人に横に付いてもらって、ゆーーっくり聴きとれるくらいのスピードで手本を見せてもらいます。

理人 コールはゆっくりやるのも難しいから、教える人も大変だね。

しのぴ:一つ一つの音に真剣に耳傾けて、何度も真似して繰り返します。本当に細かいところを何回も何回もやるので、教える方も辛抱強くないと出来ないですね(笑)。

理人:師匠と弟子の本気(マジ)な瞬間ってワケだ。なんかそういうの……カッコイイな(笑)。リズムはどんな感じで覚えてるの?

しのぴ:タンタカタンタンタタンタタンタンってあれば、最初の「タンタカ」。もうここに一点集中ですね。出来なかったらその日はそこまでです。

理人:ひとつひとつの音に対してのこだわりが凄い!! 確かにコールってのは一連の曲であって、全部が繋がってやっとコールになる。そこは半端なコトやってると、聴いてる人には分かっちゃうよね。

しのぴ:練習だと何回もできるけど、本番は一発勝負なんで。ちゃんとこだわったものを聴かせたいですね!

理人:じゃあ、しのぴは大会に出るとき、コールのパターンって決まってたりする?

しのぴ:大体決めてから出てます。このパターン出したら次はこれ! みたいなのを。

理人:なるほど! これって人によって結構違ったりするんだよね。何にも考えずにその場でコール切っちゃう人もいるみたいだしさ。

しのぴ:あ、でも私も出だしの部分は割とラフですね。で、“ああ、こうなっていくのか。じゃあ、つぎはこうで、そのあとああして……”って計算していく感じです。

理人:じゃあフリースタイルか仕上げて突き詰めるかっていったら……


しのぴ:私は一曲仕上げちゃう派かなぁ~。ぶっちゃけちゃうと、そんなだからレパートリーは超少ないんですよ。だから私、ストリートでは全然まだまだなんです。本当にうまい人って、その場の閃きでコールが切れるじゃないですか。私まだ、そのレベルには達してないかなって。

理人:その辺の感性を鍛えるのは、時間も必要だよね。考えなくても手首が覚えている感覚を身に付けるのは、相当大変だと思うよ。

しのぴ:ただ、大会だとひとりが何度も繰り返しプレイするわけじゃないんで、ひとつをガッチリ精度を高めて。私、地味な単純作業を黙々とこなすのって、全然平気なタイプなんで(笑)。

理人:まさに職人だ! 相当な集中力の持ち主なんだね。

しのぴ:子供のころから集中力はイイのかもしれないです。今もそうですけど、テレビ見てるときとか、声かけられても気付かないコトが多いみたいで……(笑)。

理人:でもその半端ない集中力が今のコールに影響してるってワケか……。短い単車歴のなか、コール大会で次々に結果を残してるんだから、その集中力はしのぴの武器なんだよ、きっと。

しのぴ:まだまだこれからなので、練習は怠らず頑張っていきます! まぁ将来は普通の女性になりたいんですけど(笑)。

理人:いや、それはこの業界にとっても損失だなぁ(笑)。しのぴにはこれからも女旧車乗り、コールの達人としドンドン活躍してほしいね。どこまで登っていけるか、楽しみにしてる。もちろんプライベートでも素敵な女性になってね。じゃあ最後、i-Q JAPANをご覧頂いてる皆さんに一言お願いします!

しのぴ:え~なに言ったらいいんですか? わかんないわかんない! 緊張しちゃう(笑)。

理人:いま、一番思っていることを、そのまま言葉にして伝えたらいいんじゃない?

しのぴ:……うん。決まりました。

理人:では、どうぞ!

しのぴ:「私のするコトに口を出すな!!!!」

理人:ワハハハハハ! 完全に特定の誰かを想定していそうだけど(笑)。しのぴらしくていいと思う。

しのぴ:はい、スッキリしました(笑)。

佐藤理人のTGC vol.2 Guest
【しのぴ】
好きなブランドはHONDA、好きなアーティストは音職人というバリバリのコール派。インタビューではクールな見た目に反して、女のコらしい一面も。最近ではVICE JAPANの動画に、女旧車乗りとして出演(AbemaTVにて放送)。単車業界で一躍有名になった。ちなみにこの日は「撮影の立ち姿がピタッとキマるね!」と、撮影を担当したカメラマンも絶賛でした。

総合プロデューサー
【佐藤理人】
不良のバイブル・チャンプロード誌では、旧車會のカリスマとのトークで熾烈(しれつ)な現役暴走族時代の生き様を探る『紫色の時代(むらさきのとき)』や、女旧車乗りにスポットを当てた『C.G.C.(チャンプロード・ガールズ・コレクション)』のプロデュースを担当。また、独自のコネクションでファッション業界や芸能界のビッグネームを度々誌面に登場させるなど、いち旧車乗りの枠に収まらない活躍を見せ続けた。このたび、当i-Q JAPANの総合プロデューサーに就任。その人脈を活かした活躍が期待される。

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