今回、取り上げるのは某質問サイトでのクエスチョン。憶測と偏見で暴論じみた質問をしていた方がいたので、こちらも勝手に答えてみた。
【質問内容】
RZ250、350は第2のCBX400Fになってしまうんですか?
発売時大ブームでバカ売れ→巷に溢れて二束三文でゴロゴロ転がってて→乗り潰されて球数減少。
その後、昔乗ってた厨が大挙して購入しまくり。元々販売数が多い=乗ってた懐古厨も多い。底値の時に買って乗り潰した奴らも、思い出に縋り購入。
バイク屋が調子付きどんどん値上げ。
此処まではCBXと同じパターンです。
RZはさらに近年の2ストブームで、変な値上げブースト掛かってます。
RZを知ってる世代は、「RZにそんな価値が出るかw」と笑いますが、CBXもそんなでした。あれよあれよと天上のバイクになってしまいました。
RZも販売価格300万以上、盗難保険にも入れない。
そんなバイクになってしまうんですか?
【勝手にベストアンサー】
まず、この質問者がどの立場でモノを言っているのかがよく分からない。
自分でRZを購入しようとしたら高くなっていてビックリということなのか、それともなんとなく仕入れた情報に「そんなのオカシイ!」といきり立ってしまったのか。
おそらく後者でしょう。
そうじゃなかったら、『バイク屋が調子付きどんどん値上げ。』なんて言葉は出てこないと思うので。
基本的に、中古車に限らずモノの値段は需要と供給のバランスで決まるのが市場経済の原理原則です。つまり「欲しい人がいれば値段は上がり、いなければ下がる」ので、値段を釣り上げているのはバイクショップではなくユーザーなのです。
『底値の時に買って乗り潰した奴ら』ともいっていますが、それはバイクを買った人間の自由です。余計なお世話でしょう。
むしろ市場価値など気にせず底値の時に購入して、売却などまったく考えずに乗り潰しているのならその人の方がよっぽどRZの価値を知っている真のRZ好きですよね?
むしろ、困っているのはバイクショップです。
新型ウィルスの影響で“巣ごもり需要”が発生し、海外からの船便もストップしていたので、モノが足りません。売るべきバイクが圧倒的に不足しているので、人気のバイクには入札が集中。結果、相場が一気に高騰しました。
相場が一気に壊れてしまったことで、在庫とし抱えておくことは困難になりました。受注発注ならオークションへの入札も気軽に行えますが、そうではない場合はショップにとってもリスクの大きな買い物になります。
じゃあ、今まで乗っていたバイクを修理して大事に乗ろう……となっても、細かいパーツについても状況は一緒。それまで1000円で出していたパーツも2000円、3000円出さないと入手できない状況が続いています。
そういうお客さんはずっと付き合いのある常連さんなので、そこに対してこれまでの2倍、3倍の価格を請求しにくい、お客さん側も、頭ではわかっているけど納得しがたい事態が発生します。
最悪の場合、バイクを降りてしまうという選択に至る可能性もあるわけで、そうなるとショップとしても死活問題になってきます。
そうした最悪の事態を避けるため、多くのショップはギリギリのところで頑張っています。調子に乗って値段を釣り上げているショップがゼロとはいいませんが、ごく少数でしょう。
『RZを知っている世代からすると』といいますが、発売からすでに30年以上が経っているんですから、値段が上がって当然です。
話が横道にそれてしまいましたが、『RZも販売価格300万以上、盗難保険にも入れない。そんなバイクになってしまうんですか?』に対しての答えは、
『わからない』
が正解。新型ウィルスが収まってきているので価格も落ち着くでしょうし、価格が落ち着けば海外の窃盗団に目を付けられることもなくなるので、保険にも入れるでしょう。
繰り返しますが、中古車価格が上がるのも下がるのも、誰のせいでもありません。それに対して文句を言うのはお門違いです。
▼RZ350関連の動画をチェック!
執筆者:i-Q JAPAN編集部