衝撃の新展開!
とは、本来こういった場面で使用すべきものなのだろう。
宮城県のサザンサーキットで開催を予定していたNM5の開催中止が、4月5日発表された。
緊急事態宣言の解除を受け、NM5を運営する実行委員会も1年ぶりの開催に向けて精力的に活動していたが、宮城県全域にコロナが蔓延。
仙台市で独自の緊急事態宣言が発令され、のちに宣言が宮城県全域に拡大。それでもなお、新型コロナの拡散は収まらないため、ゴールデンウイーク中に宮城県内で開催されるイベントについては、どこも開催中止の強い要請が行政から入ったようだ。
2020年のNM5も、開催目前で中止。年1回の開催を前提にした定例イベントが2年続けて中止を余儀なくされるという事態は相当に異例のできごと。
すでにエントリーシートの印刷や配布を済ませていて、これが回収できない金銭的なマイナスを考えても、プロモーションの面で考えても、運営側が被る損害も決して小さくはないはず。
それでもなお中止の選択を取ったのは、旧車會全体にかかるマイナスを考えたものだろう。
不測の事態が発生した場合は格好の餌食に
万が一、クラスターが発生した場合には「旧車會が中止要請を無視して(無視したせいで)新型コロナが拡散」といった見方をされるのは明らか。
これはマスコミやSNSの格好の餌食になる。
メディアの場合は言葉を選ぶだろうが、SNSとなったらそうもいかない。
「どこまで迷惑を掛けたら気が済むんだ」
「この責任はどうとってくれるの?」
「こんな時期に県外からも人を集めるってどうよ?」
などなど、もっと辛辣な意見が飛び交うだろう。
好奇の目は目は主催者だけでなく、旧車會全体に向けられることに。そういった事態は裂けたいのとの思いもあったはずだ。
ただ、もっと単純な話として、参加者から新型コロナの陽性反応が出してほしくなかったとの思いもあるのではないだろうか。
旧車會全体の発展のため
刑事事件ではないので警察から活動自粛の命令は出せないが、締め付けを厳しくすることで活動を縮小化させることはできる。
旧車會イベントがクラスター発生源となった場合、こうした締め付け強化の判断が宮城県外にも派生する事態は、十分に考えられること。
オリンピックの開催が間近に迫り、ただでさえ旧車會に対しての規制強化が噂されるなか、スキを見せるのはたしかに得策ではない。
イベント開催を楽しみにしてた方にとっても、これは悲報だろう。
ただ、開催中止をもっとも残念に思っているのは、イベントを主催予定だった実行委員会側なのは、想像に難くない。
元々が、「東北のバイク乗りに全国区のカスタムバイクを見せてあげたい」との思いからスタートしたイベント。採算は度外視、東北の旧車會を盛り上げたい一心で運営していると聞く。
開催中止は残念だが、早い段階で決断を下したのは、参加予定者にとってもメリットは大きかったはず。スケジュールの立て直しも、この時期なら何とかなる。
さらに1年の先延ばしとなったが、さすがに新型コロナのワクチンも行き届いている頃だろう。また1年後、笑顔で再会できる日を待ちたい。
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執筆者:i-Q JAPAN編集部