真夏は自他ともに認める「暴走族の季節」。バイクで走るのに一番適した時期ということもあって、昭和や平成の頃なら夏の夜は暴走族が街道筋の主役だった。
『警察24時』的な番組でも、『夏休みの暴走族捕獲大作戦』は各局がこぞって取り上げた人気コンテンツでもあった。しかし、全国的に暴走族が激減し、夏休み暴走自体も減少。こうした状況をテレビが取り上げるケースもかなり減っている。
ただ、メディアに取り上げられる機会は減少していても、夏の夜がバイクに向いていること自体はいつの時代も変わらない。東京では世界中のアスリートがアツい戦いを繰り広げているなか、その他の地域では少年少女と地元芸察との激しい攻防戦が、日夜繰り返されていた!
兵庫県神戸市では、18歳の少年一人が共同危険行為の疑いで逮捕された。友人らとバイク13台に分乗してバイクを運転。市内灘区の摩耶埠頭付近を走行中に信号を無視した疑い。
通報によりかけつけたパトカーが追跡中に少年のバイクだけが逃げ遅れ、現行犯逮捕となったようだ。
同じく兵庫県尼崎市でも、少年1名が逮捕された。
❝無免許でバイクを運転し、兵庫県尼崎市南竹谷町2の交差点を赤信号で進入し、南進していたトラックの進路を妨害した疑い。調べに対し「無免許も信号無視も間違いない」と容疑を認めている。❞
友人12人らとバイク7台に分乗して市内を走行している際に警戒中のパトカーに遭遇。追尾による逮捕は免れたものの、ドライブレコーダーの映像から少年が特定されたようだ。
さらに沖縄県那覇市では、信号無視の容疑で追跡されていた少年2人が、その追跡中のパトカーと衝突するという事件も発生している。
❝県警によると、2日未明、沖縄市の胡屋十字路などでバイク約40台による暴走行為が確認され、沖縄署がパトロールを実施していた。県警はパトカーの追跡行為について「適正な職務執行行為だった」としている。❞
衝突したバイクを運転していた16歳の少年、後部に同乗していた男子学生はともに軽傷だったようだ。
今回のニュースに登場する3件に共通しているのが、チーム名が公表されていないこと。
沖縄の案件はバイク40台と規模が大きいので何とも言えないが、兵庫県の2件は最近はやりのSNS暴走か。いずれにしても、気温の上昇とともに暴走に関する報道が増えてきているのは間違いなさそうだ。
まだまだ夏は続く。集団暴走は当然違法であり、違法行為には逮捕というリスクが常に付きまとうことを、どうぞ忘れないでいただきたい。
執筆者:i-Q JAPAN編集部