族車バイクとデコトラに共通点があるとすれば、それは「排気音にこだわるところ」だろう。
その姿勢はデコトラのイベントに行くと、よくわかる。カメラ小僧や地域住人などの一般ギャラリーはその架装を見て楽しむが、同じデコトラ乗りは見方が違う。架装などには目をくれず、タイヤとサイドバンパーの僅かな隙間から裏側を覗き込んでいた。マフラーの装着方法を確認するためだ。
これが同じ改造車のジャンルでも、アメ車となると共通点はまた異なる。音よりルックス、パーツや外装ペイントに、重なる部分がより多く感じられるようになる。
今ではポピュラーな外装スタイルのファイヤーパターンも、元を正せばアメ車やハーレーにたどり着く。アップハンやバックシートの背もたれも、原点はハーレーなどにあるのだろう。
ことペイントに限っていえば、アメ車のそれはバイクよりも緻密で細かいことが多い。ぼかしやピンストライプなど、遠くからも近くで見た際にも目をみはる細工が施されていることが多い。
こちらのGSには、そんなアメ車風の外装ペイントのテクニックがふんだんに盛り込まれている。
まずはっきりと違うのが、ファイヤーパターンの仕様。旧車會仕様の場合はフレアのひとつひとつをクッキリと見せるようなスタイルが主流だが、こちらのGSの場合は長さもサイズも異なるフレアを重なり合うように描いているのが特徴。ベースカラーよりもフレアが占める割合も高い。
そして、より特徴的なのがタンク上部のペイント。ぼかしを加えたピンストライプを幾重にも重ねるスタイルは、旧車會仕様のバイクではあまり目にしないもの。走行中はそれほど目立たないものだが、実際に近寄って見ると、その細工の細かさに驚かされる。
おそらく、オーナー氏がアメ車好きで、こうした技法を取り入れたのだろう。
かと思えば、サビが浮いた年季を感じさせるハス切りのマフラーや重厚な三協のスタビライザーなど、単なるアメリカンへの憧れではないバイク愛を感じさせる仕様も多い。
セブンスターキャストホイールやマルゾッキのサスなど、押さえるポイントはしっかりと押さえた、見応えのある仕上がりになっている。
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