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【GSX400E】コンセプチュアルなカラーリングと仕様のザリが見どころ多数でヤバい!

2024年6月5日

ことバイクに限らず、バランスがよすぎるとスッと腑に落ちてしまい、印象に残りにくくなるといった事象が発生することがある。

逆に言えばインパクトとはトゥーマッチなバランスから発生するわけで、良きバランスで仕上がっているものは時として見過ごされてしまう。ただし、意図しているものであれば、伝えたい相手には伝わるもの。こちらのザリは、そんな意思を感じさせる。
 
 
 
 


イノウエの当時ものデュアルカウルと約50センチ延長の三段シートのバランスもいい神奈川仕様で、レインボーラメにキャンディーブルーを噴いて、純正風の三本巻きラインをタンクにもカウルにも施している。

この三本巻きは同系色のキャンディーブルーを用いてるのだが、地色よりも淡い色みのキャンディーカラーなので“塗装を薄くすることでラインの色が濃くなる”という逆説的なレトリックを用いているのが凄い。
 
 
 
 

ホイールは前後ともHリムのスポークホイールに換装。ディスクはダブル、フェンダーは3面のトンガリで、クラシカルかつワルさを感じさせる仕様となっている。
 
 
 
 

エンジン回りはシリンダー部を塗装、BEETのポイントカバーとも高相性で、サイドカバーのフィンも統一感の形成にひと役買っている。

また、マフラーはアルミのキャンディーライフ謹製セクロス管。アルミだけに大音量と切れのいい音が得られるマフラーだ。
 
 
 
 

テールはBEETのテールカウルと角テールを組み合わせたスタイル。リアの足回りもかなり手が込んでいて、リアサスはホワイトパワー、スイングアームはウエダレーシング製を装着。ドラムカバーには熱を逃がすためのスリットが加えられている

また、全体的にパーツを装着するためのビスはアルミ製のカラーをかませているのだが、これはすべてキャンディレッドに統一。カウルの裏側も赤で塗装するなど差し色は赤で統一している。

フレーム前方にはプラスとマイナスのドライバーをセットするホルダーも用意されているのだが、これもハンドル部は赤と青。全体的に意識した仕上がりとなっている。

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