族車仕様の単車に漢字が躍るようになったのは、暴走族チームの“縦文字”化が進んでからか。
どちらかというとアメリカ文化の影響を強めに受けていた族車だが、漢字のチーム名に合わせてバイクにも漢字が増えていったのだろう。
また、縦文字化したチームが増加した時期は、暴走族同士の抗争が激化した時期でもある。
お金と時間をかけて塗装しても、抗争や警察の追尾でヤバくなったら“捨てバイ”する場面も出てくるので、塗装ではなくカッティング文字で装飾していた、といった事情もあるようだ。
こちらのバブは、そんな国粋主義的な主張が強く感じられる一台。全体が黒で塗装され、サイドカバーには菊の御門、そしてタンクには「殉國」の文字と併せて中央には赤の日の丸が大きく描かれている。
これだけでも見た目は十分迫力があるが、更に注目したいのはその肌地。黒の塗装はマットカラーになっているのだ。
つや消しのマットカラーは、こうした渋めの外装との相性がいい塗料。自然と落ち着いた雰囲気は出るのだが、水気に弱い、手入れが大変というイメージを持っている方も多いだろう。
ただ、最近のマットカラー塗料はそういった面もかなり改善が進んでいて、以前ほど水気を嫌うこともないようだ。
全体の黒に合わせて、三段シートは茶系でシックに。高さは約35センチ延長と抑えめだが、背面と座面で色が異なるツートンカラーになっているので、より立体感を感じさせる仕様となっている。
さらには左右に拡声器とメガホンマフラーを装着という迫力のゴツさ。全体の統一感がある仕上がりとなっている。
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