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【報道】コロナ禍で暴走族が活発に?という噂があるが……本当にそうか?

先日のネットニュースで、コロナ禍で暴走族トラブルが増加している、との報道があった。 人がいないし道路もすいているし、ソーシャルディスタンスを守ったままの移動もできるし、まぁ走るだろうなと関係者なら誰もが思うだろう。ところが、内容的にはそうでもないようなのだ。
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コロナ禍で外出自粛が叫ばれた時には、こういう事態は起こりうると、多くの方が考えていたのではないか。

世間一般の外出自粛で110番通報は減っているが、反対に暴走族の騒音への苦情は増加傾向にある、という。


福岡県警では、暴走族の騒音に対しての110番通報は、1月から3月の累計で616件だったものが4月は365件、5月は498件と、それぞれ前年比で11件、83件増と、増加傾向にあると発表。

 つまり、外出する人の数が減るのと反比例して暴走族が活動を活発化させているのです。





とてもよく調べてある記事なのは間違いない。それは誰の目にも明らかだ。気になる方は、テキスト全文をご覧いただきたい。

ただ、記事全体をうのみにできない部分もある。


まず、気になるのが、数字は二輪の暴走族だけでない可能性が高い点。

現在の当局の認識では、いわゆる暴走族もドリフト族もローリング族も、すべてひっくるめて“暴走族”。

先日も、無免許で事故を起こしたローリング族の事件が大きく取り上げられていたように、このコロナ期間を有効活用していたのは、なにも不良少年たちだけではない。




そして、あえて福岡を例にとっている点。

福岡といえば、今でも暴走族が元気な街。暴走族に興味がない方にはわからないだろうが、絶対数は他の都道府県に比べて多いはずだ。

そうなれば、騒音に対するクレームや出動要請の回数が上がるのは当然だろう。暴走族ゼロ宣言を出した広島で同じデータを取ったら、結果はまったく違ったはずだ。


この記事のメインテーマは、『いかにして暴走族を減らせるか』だから、手法としては間違いではない。ただ、こうしたミスリードを、我々の立場では見過ごすわけにもいかない部分もある。

つまり、自説に誘導しやすいデータを挙げているのではないか? という疑問が浮かんでしまうのだ。




もちろん、だからといって暴走行為を肯定するつもりはない。 コロナ禍があろうとなかろうと、暴走行為はいけないことだ。

ただ、コロナ禍で暴走族トラブルが増加しているわけではない。彼らは平常運航で、周囲が家にこもる時間が増えたから、目立つように感じているだけだろうし、その予想は恐らく当たっている。

執筆者:i-Q JAPAN編集部

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