旧車會におけるバイクカスタムの真骨頂はカウル装着時の姿だという声がある。風防のワルさも捨てがたいが、たしかに塗装面も大きくなるので打ち出したい個性の全体像が表現しやすく第三者にも伝わりやすい。また、サイズ感が変わるので単純に大きく見える、というメリットも。
特にGSやGSX、CBXやCBRなどはその傾向が強い。
サーキットを走っているGSの姿を見れば、ここで主張していることが間違いではないことを、ご理解いただけるんじゃないだろうか。
以前にピックアップしていた、5連キャリパー兄弟のGSのうちの一台。リアのディスクブレーキに装着されたブレンボのキャリパーもヤバいが、外装のシルバーに見える部分が、実はパール塗装。真珠が入っている貝の裏面みたい!
最初は普通にCBXかと思ったらGS! 普通は閃いたとしても面倒過ぎてやらない加工をやった努力作かと。外装もさることながらリアディスクのベルリンガーのキャリパーも相当ヤバい!
レインボーラメとラップ塗装を融合させた3本巻きのGSはコミネのフルカウルのデザインを上手く生かしたラインどりが冴えてます。フレームやスイングアームなどメッキ多用でピッカピカ! そしてよく見るとホイールのスポークは金メッキ!
関東方面では割と知られた白✕ピンクのGSの奥には、こちらも割と知られた銀ラメファイヤーのバブ! 女子の2台が揃ってこのバランスで走っていたのが奇跡。そして背後のデカい人や黒髪の女性も含めて黒い服のひとばかりという奇跡も発生!
真横から見るとカウルの高さと三段シートの高さ、アップハンの角度と高さなどなど、かなり計算して仕上げているのが分かる。エンジンカバーやスイングアームのメッキにあわせて敢えて残した鉄メッキのフェンダーにもバランスの良さを感じます!