女子旧車乗りも珍しくなくなった昨今、しっかりオーナーの意向が反映されたバイクも多い。ディズニーのキャラクターがペイントされていたり、ビックリするくらいカラフルだったりと、個性を活かしたカスタマイズを見ることも増えた。
ある意味、様式美的な所もある旧車會仕様のバイクカスタムのなかで、既成概念をぶち壊す発想力が女子の単車の面白さでもある。
こちらのバブは、女子オーナーが乗ることを最初から想定して仕上げたもの。全体的なスタイルは伝統的な族スタイルながら、所々に女子っぽさを取り入れた仕様となっている。
全体のスタイルとしては風防に富士日章、そして三段シートという暴走族仕様。これに黒とキャンディピンクをテーマカラーとして取り入れいる点がポイントだろう。
風防まわりは黄ばみのスクリーンを使用したどっかん風防にマーシャルのライトと角のヨーロピを合わせた。垂れはウインカーのステーの前を通すスタイルで、好みや個性も感じさせる。
足まわりがかなり独特。Tバブに裏コムを合わせて、キャンディーピンクのリムにはレター文字を乗せた。
そしてブレーキディスクのトレンチカットが大小のハートに!
オリジナルで加工したもので、これは完全に個性!
さらにはフェンダーも2面のトンガリを着用するなどシャープさを感じさせるものだ。
エンジン回りも独特で、サイドカバーやエンジンガード、ステップステーにクラッチカバーなどをフィンタイプで統一してスピード感溢れる仕様に。統一感という意味では、ここも黒とピンクを基調としているのもポイントだ。
細かな点をあげていけばハンドル回りもしっかり手が加えられていて、トップブリッジやハンドルクランプもアルミでレーシーに。クラッチバーやブレーキバーも握りやすいものに換装されていて、女性でも扱いやすい仕様になっている。テクニカルアジャスターの飾りもピンクでかわいい。
ほかにもチェーンもピンクにしたりと、まだまだポイントをあげていけばキリがないほど、随所をコンセプチュアルに仕上げているこちらのバブ。オーナーの満足度も高いだろう。