某お宝鑑定番組(ひとつしかないが笑)で鑑定に出された新品同様のCBRに600万円の鑑定額が付いた(鑑定はウエマツ)が、実際にCBRの評価は日に日に高まっている。
コロナ前はCBX400Fの6掛け・7掛けくらいで購入できたバイクが、コールマシンとしての評価の高さや状態の良さなどから市場価格はうなぎ上り。旧車會に限って言えばCBRはレーシーなルックスが敬遠されてきた感はあるが、シェアが拡大するにつれて、そこを気にされることが少なくなっているのだろう。
ただ、車種全体の評価と個別の車両がスゴいかどうかはまた別の話。こちらのCBRは、CBRらしいパーツを多用したゴリゴリの旧車會仕様。プレスラインに合わせた3本巻きのライン塗装とファイヤーパターンを組み合わせた、オリジナリティの高い外装デザインがまず目を引く。
全体的にベースは三本巻きのラインはキャンディーカラーのレッドからイエロー、グリーン、そしてブルーからパープルへのグラデーションを効かせた個性的なカラーリング。ホンダのウイングマークもキャンディーイエローで描いている。
このレインボーグラデーションはBEETのアルフィンカバーにも用いられていて、カラーリングが鮮やかになっている。
そしてこのラインの上に乗せたのがファイヤーパターン。フレアの長い赤の反射の内側にキャンディーパープルのボカシを加えている。シャドーも入って立体的な仕上がりだが、ラインとの併用が何よりユニークだ。
CBRらしさでいえば、デュアルカウルが“らしい”パーツ。ヘッドライトはタイプの異なるマーシャルを2基備えているのも面白い。
スイッチボックスをCBX用に換装してワンズアンドエムの軽スロを装備。アクセルワイヤーを敢えての外回しにしているのが当時感を醸し出していて洒落ている。
さらにCBRらしいパーツとしてはフロントフェンダーのエアロシャーク。特徴的なデザインは外装ペイントが映えるパーツでもある。
マフラーはウェザリングでヤレ感を強調したスタイル。オイルクーラーはアールズを装着し、メッシュホースなど実用的なパーツも随所に取り入れている。
しっかりケツ上げしたテールはサイドカバーからつながるBEETっパネについてもしっかりとカラーリング。三段シートは赤のエナメルを採用。ラインと同色というのもあるが、外装に負けない存在感で車両に重厚さを与えている。左後方に据えた拡声器にも注目だ。
■チーム名/ヨルセン
■オーナー/ジョン
■ひとこと/純正カラーも入ったファイヤーパターン
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