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【クソッ!ヤラれたッ!!】俺の「CBX400F」がデコに没収されたリアルな話!!!!②【投稿】

2017年8月1日

東日本の某県で、かつて【暴走族】として青春を謳歌した青年が「現役時代の思いを伝えたい」と、寄稿してくれたコラム第2回。今回は【暴走族】にとっての抵抗勢力と、その攻防戦について語る。現役経験者でなければ分からない、臨場感あるストーリー。必見!
当時、私が所属していたチームは本部・支部併せて30名ほどが所属していた。連合を組んでいたので、全体の集会ともなれば参加は100名をくだらない。週末の集会ともなれば、車で追いかけてくるギャラリーたちも続々と集まってくるわけで、人数にすれば300を超えることもあったほど。もちろん、そんな輩たちが一斉に走れば、道路が大渋滞となるのは必然。それをわかっていて、道路脇で集会の車列を待つギャラリーもいた。

少し横道に外れてしまったが、暴走族は少年少女の憧れの対象でもあり、青春の一つとも言えた時代だった。

ただ、暴走族はカッコイイことばかりではなく、リスクを常に伴うことも覚えてもらいたい。集団で危険な運転や不法行為を行い、多くの一般市民へ迷惑を掛けてしまうわけだから。

暴走族にとってのリスクは、大きく分けて3つある。自身でも現役生活を送っている察しの良いかたならば、すぐにピンとくるだろう。ひとつは他のチーム、ひとつは非合法組織。そしてもうひとつが国家権力、「警察」である。そんなこと当たり前と思っているだろうが、現役経験の無い若い子たちはこのリスクを体験したことはないだろう(正直、あまり体験する必要も無いと思うが)。

自分の現役当時、ほかにも連合チームはあるにはあったが、こちらの勢力が大きすぎて抗争に進展することはなかった。非合法組織の方は本当に急に現れたりもするのだが、それほど頻繁ではなかったので、日常的に構えてはいなかったように思う。

確実にして最大のリスクが、「警察」だった。

楽しい暴走行為も束の間、どこからともなく響くサイレン。徐々に光を増してくる不気味な赤色灯。そう、柳沢慎吾の十八番芸「パトカー」のように(あのネタを見たとき、最初のうちは笑ってたけど笑えなかったな……)。しかもパトカーは1台2台なんてもんじゃない。10台ほどの隊列を組んでこっちに迫ってくる(多いときは20台近くはいたなぁ…)。スピーカー越しに大声で怒鳴られる。「止まれコノヤロー!」。これが戦いのゴングだ。

警察も「ビッと」気合が入った日もあれば、「ダラダラ」と惰性で追いかけまわす日もあった。“ケツ持ち”をしていた自分には、その日の警察の気分が手に取るように分かったものだ。

ただ、割合でいったら8:2ほど。もちろん、ビッと気合が入ってる方が8。ほとんどは戦闘モードで敵対心剥き出しなのである。

追いかけてくるパトカーは単車まで急接近し「急ブレーキ」。単車との距離が開くと「急加速」。単車と単車の間に隙間ができると「急な割込み」。この「急ブレーキ」「急加速」「急な割込み」を幾度と繰り返し、暴走車両へ圧力をかけ続ける。

そればかりではない。時には単車へ横付けしたパトカーの助手席から「六尺棒」といった武器を使い、バシバシと容赦なく引っ叩いてくる。これ以外にも警察の執拗な攻撃はまだまだあるのだが、それは改めて記事にするとしよう。

そんなリスクが付きまとう時代に、私は暴●族という道を選択した。3年間の暴走生活を全うしようとしたその矢先に、とある事件によって私の「CBX400F」が取り上げられることとなる。

<続く> 投稿者:P.N.北野大地

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