外見をパッと見ただけでも、かなりのマニアック度は伝わってくる。まず、ベース車両が前後ドラムブレーキの初期型。ウエダレーシング製のスイングアームは社名がステッカーで入っている、年季を感じさせるアイテムだ。
コレだけでも凄いのに、リアショックにはウイングコニーをチョイス。別体マスターが無いタイプだから見過ごしされがちだが、これもかなり希少なアイテムだ。
ヴァイオレットカラーで縁どりしたフルカウルはイノウエのブルドッグタイプに見えるが、エンジンカバーが露出するようなエグリが付いている。勉強不足で申し訳ないが、この形のカウルはあまり見かけたことが無い。純正パーツだとしたら、これもレア中のレアじゃないだろうか?
そもそも、ヘッドライトカバーが付いている時点で驚き。もし純正だとしたら、かなりしっかり管理をしていないと、こんなにピカピカな状態は保てない。
そしてシートはジュリア―リのシングルシート。白のセミシングルは有名だが、こちはらサンパチの専用設計のようで、側面には「380」、背には「SUZUKI」の文字がペイントされている。
そのままシートから目線を下げていくと、集合管は極太の城北ムラカミ角管を装着。当時物のオンパレードだ。
そして最大の謎パーツ、円筒形のテールランプだが、これを装着しているバイクを見たのは数えるほど。その正体は、なんと!
RE5テール!
このRE5というバイクは日本で最初のロータリーエンジン搭載バイク。革新的なシステムで注目されていたが、システムが斬新すぎたために国内販売ができなかったり、400㏄以下のエンジンを作ることができなかったりと、問題山積で元々のRE5を所有している人もごくわずか、というレア中のレア車。
そんなレア車のパーツだけ、となればさらに数は限定される。レアパーツとしてはCBX400のマグネシウムパーツなどが有名だが、この“お茶筒テール”はそれ以上かもしれない。
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執筆者:i-Q JAPAN編集部