6月20日(日)に山梨県の富士河口湖町の富士パーキングで、カスタム絶版車の祭典・第7回富士河口湖オートジャンボリーが開催された!
直近まで天候が二転三転する梅雨空に悩まされたが、イベント開催を待ち望んでいた皆さんの願いが通じたのか、イベント完了まで雨、一滴もナシ!
新型コロナ禍の影響もあって、2020年の開催は中止に。そこから一年たって新型コロナとの付き合いも皆が学んで、ウィルス対策に関してはベストに近い環境での開催が可能になった。
具体的には、入場車両の展示方法やブース出展のさせ方をマイナーチェンジ。すべての車両を事前予約エントリー制にして、参加車両のオーナーを把握。これは“万が一”の事態に備えての措置だろう。
現場では展示車両の間隔を通常の1.5~2倍程度に広げて、スペース確保のために四輪の入場を制限。さらに消毒液を希望者全員に無償提供したほか、マスク4000枚の無償提供を申し出てくれる方が現れたりで、場内の抗菌対策はかなりしっかりととられていた。
新型コロナ感染対策として車両間隔を通常よりも広く取っていたせいもあってか、開場してすぐ、場内は単車でいっぱい。期待の高さが伺える。巣ごもり需要でバイクカスタム人口が上がっているという話だったが、それを裏付けるように初見のバイクも数多く見られた。
当日、目に付いたなかから、撮影可能だったバイクについては順次サイト上で公開していくのでお楽しみに!
イベント自体は様々なコロナ対策を取り入れつつ、例年とほぼ変わらないアトラクションを準備。
じゃんけん大会ではZ1/Z2用の国内生産タンクやフルカウルが景品として提供されたたり、過去の旧車イベントの模様を収めたDVDが無料で配布されたりと、かなり豪華な内容に。入場料の元をとった方もいたのでは?
飲食のブースは今年もかなり充実。和洋、スイーツにかき氷とあらゆるジャンルの料理が楽しめたほか、地元農家が育てたトウモロコシや静岡の名産・ワサビ漬けなども販売されていた。イベントとしての完成度は年々アップしている印象だ。
場内の車両の入れ替わりが活発だったのも、今年のイベントの特徴だろう。時間いっぱい楽しむ方もいれば、周囲の観光地とセットで訪れていた方もいたようで、イベント終盤にさしかかるまでバイクの出入りはよどみなく行われていた。
元々、近隣に人気の観光スポットを抱えた場所での開催なので選択肢が多いイベントでもあるのだが、今年はその傾向に一層の拍車がかかった印象。最後まで粘っていた方は、大型・中型のカスタムバイクを満遍なく、しかも心行くまで堪能できたのでは?
ただ、こうしたカスタム派のイベントは、残念ながら全国各地で開催中止に追い込まれているのが実情。残念に思う参加者が多い半面、その多くは参加者のマナーの問題から、開催を自粛せざるを得ない状況に追い込まれてしまっている。
そういった意味で残念だったのがコール禁止という事前の約束を守れない人が若干数、みられたこと。大多数の参加者はしっかりとマナーを守っていたなかでのことだったので、一部の行為がより目立ってしまった格好だ。
出発前にエンジンを温めるついでについ・・・ということなのだろうが、ひとりの身勝手な行動で、この日会場に訪れた多くのカスタムバイクファンから来年以降の楽しみを奪いかねないことを、もっと自覚してほしい。参加する側は気軽に楽しく・・・という姿勢でいいのだが、その裏ではイベント開催に尽力し、カスタムバイク文化の灯を守ろうとしている方がいることも、心のどこかに置いておきたいものだ。
コールを切りたいのであれば、それが可能な場所にいけばいい。i-Q JAPANをご覧いただいたら、コール大歓迎のイベントも紹介しているので、是非そちらをご覧いただいてイベントに参加していただきたい。
執筆者:i-Q JAPAN編集部