バイク盗難への最高の対策方法は、盗ませないことだ。
防犯対策を幾重にもとって、たとえ窃盗犯に目を付けられたとしても「これはリスクが高いな」と思わせて窃盗犯に諦めさせるのが、一番の対処法というのは間違いない。
それでも、ほんの一瞬の隙を突いたり、防犯装置の解除方法などを習得して盗んでいくのが今どきの窃盗犯。そもそも、自分で乗り回したいから盗むというより闇ルートを使った金儲けの手段としてバイクを盗んでいくので、対応・対策をとっているケースが多い。
鍵穴にハサミを突っ込んでいた頃とは時代が違うのだ。
そこで、万が一バイク盗難に遭ってしまった際にできることを、お伝えしたい。
警察に被害届を提出する
「いや、それができたら苦労しない」という話も分かるが、後の処置に盗難届はかなり重要となる。個人情報に加えて、バイクの車種や色、ナンバー、車体番号、盗難が発覚した日時、盗難が発覚した場所などを伝えて、盗難届の受理番号を受け取っておこう。
廃車or一時抹消手続きを行う
バイク自体も心配だが、盗まれたバイクが犯罪に利用されたりすると、所有者に確認の連絡がはいるだけでなく、最悪の場合責任を追及される可能性もある。
そうならないために、事前に廃車手続き、もしくは一時抹消手続きを行っておけば、そうした責任追及のリスクを回避することができる。
廃車手続きの際や警察によって車両が発見された場合は、前項でお伝えした受理番号を記載した届出用紙が必要となるので、分かりやすい場所に保管しておこう。
保険会社に連絡を入れる
自賠責保険や任意保険に加入した際の保険会社に連絡を入れて、保険金の請求や保険の中断を証明する書面の発行、場合によっては解約などの手続きをとる必要がある。
こうした書類の発行についても警察に提出した盗難届が必要となるケースが多いので、確認も必要だ。
また、任意保険の場合、盗難補償を特約で付けているケースもあるので自身の契約条件は事前に確認しておこう。
SNSを有効活用する
TwitterやInstagramから情報発信を行い、“個の力”で問題解決を図る方は多い。
実際、バイクなどの盗難被害にはかなり有効な手段で、実際に犯人特定につながったケースも確認されている。
ただ、自身の個人情報は公開しないこと、窃盗犯と思われる人物についても、本人の氏名などの個人情報の取り扱いには注意が必要だ。
車両の発見や確保につながる情報はコメント欄ではなくDMで送ってもらうなど、誰もが見れる状況を避けたいところ。それを見た犯人側に証拠隠しをさせないための措置が必要だ。
これからの季節は車庫保管の時間も増えてくるため、その分盗難リスクも高まることが予想される。
まずは防犯対策を取ること。その上で、万が一の際には上記のような手段を講じて、タイムロスなく対応できるよう心がけたい。
参照元:Bike Life Lab