コラム

【コレって?】憧れのキャストホイールっていうけど“キャスト”ってなに?【ホイール】

2023年7月31日

旧車會バイクのホイールを履き替える方は多い。有名なところではセブンスター、BEET、メルバなど。キム・タブやベルズ、国内モノならハヤシやSP忠男なども人気だ。

形状が独特、パーツのなかでも“大物”ということもありカスタム感が出やすいパーツでもある。

 
 
 

ただ、皆がキャストホイールと呼んでいるこの“キャスト”とはどういうモノかを、知らない方が意外と多い。当たり前にそこにあって、すんなり受け止めてしまうと言葉の意味まで確認しないということは、よくあることだ。

結論からいうと、この場合のキャストは「メタルやプラスチックなどの材料を溶かして型に流し込み、固めてできたもの」。複数の金属合金を溶かしてホイールの「型」に流し込み、冷却して固めたものがキャストホイールだ。

 
 
 

要はキャストホイールは製造方法を指しているので、GSやGSXの星型ホイールやXJのメルバ風ホールも“純正の”キャストホイール。知っていれば「当たり前じゃん」となるし、知らないと「へぇ!」となるポイントのひとつだろう。

70年代から80年代初頭まではスポークのホイールが主流。これがスポークホイールに代わってキャストホイールが流行するようになった理由は、いくつかある。

 
 
 

まず、キャストホイールは製造の容易さと効率性の高さ

キャストホイールは一体成型された鋳造品であり、大量生産が比較的簡単かつ効率的に行えるので、メーカー側にとっても利点が多い。

 
 
 

また、キャストホイールは剛性と強度が高く、安定した走行性能を提供できるという特性を持っている。一体成型されているため、スポークホイールと比較して歪みやたわみが少なく走行が安定する。

キャストよりスポークが多く採用されていた80年代初頭まではこの剛性と強度に対する信頼性がそこまで高くなかったのだが、その不安が解消されるにつれて、立場が逆転していった。

 
 
 

さらに、キャストホイールの製造プロセスでは、金型に溶かした金属を流し込むことで複雑な形状を実現できることも理由のひとつだろう。

これによって、多様性があり、個性的な外観を追求するユーザーにとって魅力的な選択肢となっていったのは間違いない。

 
 
 

そして、キャストホイールはメンテナンスが比較的簡単であり、特別な手入れや調整が必要がないことも挙げられる。サビに強く、メンテナンスも楽。多くのバイク乗りがキャストを選択する理由として、大きなウェイトを占めているだろう。

ただし、スポークホイールには独自の利点もある。たとえばウイリー走行をする場合、スポークのウィークポイントでもあった「たわみ」や「ゆがみ」が着地の際のショックを吸収する役割を果たしてくれるケースもある。

パーツやアイテムはシーンに合わせてチョイスしたいものだ。

 

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執筆者:i-Q JAPAN編集部

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