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【北九州】緊急事態宣言直前の「ド派手成人式」に変化?何があった?

すでに「特殊文化」として認知され始めている北九州市をはじめ、全国各地で毎年繰り返される「ド派手成人式」。今年はコロナ禍によって開催自体が見送られた都市、規模を大きく縮小したうえで開催された都市など、緊急事態宣言の発布を目前に控えたこの時期の開催には悲喜こもごものドラマもあったようだが、それ以上に“イベントとしての成人式”に変化もあったようだ。


ひとつは、当局が違法行為に本腰を入れだしたこと。

これは福岡県警が「衣装の派手さは取り締まれないが、それに付随する違法行為は一切許さない」という方針にシフトしているためで、お目こぼしなども一切なくその場で“御用”となってしまうのだとか。

もう一つは、成人式の経済規模が大きくなりすぎたこと。

成人式のイベント化が進んで、参加者の経済的負担も大きくなっていった。今では、個人の衣装に40~50万、仲間同士で作る大き目の幟や旗の制作費を合わせると、一晩で70~80万円もの大金が消費されるわけだ。


地元に残って就職する者のなかには、高校を卒業してすぐ、成人式衣装の資金を集め始めて当日に備える方も多いと聞く。
ヘアスタイルもセットして、高額な衣装に身を包んで、会場入りの前に“御用”では、シャレにもならない。

貸衣装をきて式典を終えないことには、数年かけて培ってきた努力が、水の泡になってしまう。それだけは避けたいということらしい。

それはそれで、立派な理由の一つ。


さらに、これはあまり知られていないかもしれないが、あのド派手衣装に身を包んでいるのは何も地元の不良少年少女だけとは限らないようなのだ。

せっかくのイベントだからと、この日だけヤンキー・デビューして、即日引退。だからとてもじゃないが喧嘩をしたり、飲酒で逮捕されるわけにはいかないのである。

ド派手な貸衣装で名を馳せた街の“不良”たちが、衣装によって自制する。きっとそれは、彼らにとっても地元にとっても、悪いことばかりではないはずだ。

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参照元:小倉経済新聞

執筆者:i-Q JAPAN編集部

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