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【パート2も絶“口”調!!】不良漫画の神様・所十三&ヤンキー界の重鎮・岩橋健一郎がi-Q JAPANに降臨!!

2017/10/25

COLUMN

カルチャー

i-Q JAPANに神と仏が一緒にやってきた!! ヤンキー界のメディア・リーダー岩橋健一郎氏の暴走半生を所十三先生が描いたチャンピオンクロス(秋田書店刊)で絶賛連載中の漫画『ドルフィン』。単車系メディア初登場の所先生と、単車系メディアの常連・岩橋氏のタッグが織りなす巧妙トークに酔いしれるべし。

――所先生に伺いますが、作画をされる上で、特に気を付けた箇所はありますか?

(所氏、以下所) 小さい画面で見るのが前提だろうなという想定で、週刊誌とはコマ割りを変えています。小さい画面でも見やすく、文字も読みやすい大きさで入れられるように、とか。

(岩橋氏、以下 岩) 残念だなぁ~! あのネームの凄さを読者の皆さんにも感じてほしいけど、表に出すものじゃないしね……。

――特徴的で面白いなぁと思ったのが “ト書き”(※1)の部分なんです。妙に印象に残るというか、岩橋先生が耳元で話しかけてくるような存在を感じるのですが。

(所) そこは正に意識したところなんだけど、岩橋くんの話が毎回面白すぎて、これをなんとか生かす手はないかって、ずっと考えていたんですよ。

(岩) そんなところまで考えてくれていたんですか!

(所) 話が面白いし、岩橋くんの語りにはリアリティーもあるから「ト書きに使おう」ってやってたらト書きが増えていっちゃたという(笑)。

▲右ページの四角で囲まれた部分が「ト書き」。情景がより鮮明に伝わってくる

――漫画のスピード感とト書きの面白さで、どんどん引き込まれてしまうんです。

(岩) もう、スラスラスラ~って読めちゃうでしょ(笑)?

(所) それは褒めてない(笑)。

(岩) っていうのは冗談だけど(笑)、一気に読ませる無駄のない展開は今のスマホ世代にとってはありがたいんじゃないかな。

(所) テクニックとして、するする読ませたいか、あえてフックを作ってじっくり読み込ませたいかを考えながら描くことはあるんですが、『ドルフィン』は完全に前者を意識していますね。『(特攻の)拓』は前者を意識しつつ、ところどころで後者を盛り込んでいっていましたが。

(岩) スマホやパソコンで最新話を読んだら、ぜひ単行本でもう一度まとめて読んで欲しいね。サッと読めるからこそ、単行本でまとめて読むとスピード感が分かるんだよ。

――意外と何度も繰り返し読んじゃいますよね。

(岩) ページをめくる動作と、めくったあとに飛び込んでくる画のインパクトね。おれはあれが大好きなんだ(笑)。この思いを共有してほしいよ。

――単車の描写も妥協がないですよね。「あれ? この単車こんなパーツ付いてたっけ?」が、まずないんで、そういう部分に引っかかることもなく読めるんです。

(岩) あれね、ココだけの話、単車の部分だけは鉄が貼り付けられてるから。

(所) じゃあ走行シーンの単車を触っちゃうとマズいですね、火傷しちゃう(笑)。

(岩) 単車も全部所先生が描かれているんですか?

(所) 単車は『(特攻の)拓』の頃からウチにいるチーフにかいて描いてもらってます。

(岩) 夜、停まってる単車の冷たさが伝わってきますよ。

(所) 本人も喜ぶと思います。

▲主人公・岩城少年が所属する『死紫王』の主要メンバーたち

(岩) 単車ってごまかしが効かないじゃないですか。だから自分もそこにはこだわりたいと思っていて、資料に関しても重箱の隅を楊枝でほじくって栗きんとんのねっとりした部分まで一緒にかき集めるくらい(笑)、集めてきていますから。

――リアリティーという部分では、岩橋先生の地元の街を実際に歩かれたりもされたんですか?

(所) 岩橋くんの案内で、彼の地元をじっくり歩いて回りましたね。特に“鉞(まさかり)”(※2)との抗争シーンは、その街を知らないと描けないと思っていたので。裏の路地まで入って、どう戦うか作戦も考えながら(笑)、歩きました。

(岩) ある地点までは案内させてもらってたんだけど、途中で「ひとりで歩いてきていいですか?」っていって。そういうところにもプロの凄みを感じるよね。



※1 作中に入るフキダシ以外の文。主に状況説明などに使用される

※2 第一章の最後に抗争を繰り広げた、横浜連盟でも指折りの名門チーム

パート3に続く

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【PROFILE】
所十三(ところ・じゅうぞう) 84年のデビュー作『名門!多古西応援団』(月刊少年マガジン、講談社)から『仰げば尊し!』(週刊少年マガジン、講談社)と、ツッパリ少年を主人公とした作品で人気を集め、91年連載スタートの『疾風伝説 特攻の拓』(原作:佐木飛朗斗、週刊少年マガジン、講談社)の大ヒットに至って『不良漫画の神様』と呼ばれる存在に。恐竜にも精通しているほか、最近ではモノノフ(れに寄りの箱推し)としても有名。

【PROFILE】
岩橋健一郎(いわはしけんいちろう)
青少年不良文化評論家。少年時代を暴走族「横浜連合鶴見死天王」として過ごす。大学卒業後は当時の経験を活かし、全国の不良少年たちの声を拾い上げている。月刊チャンプロード誌上では29年間にわたって現役暴走族たちをインタビューしてきた。現在も各種メディアで不良少年の声を代弁する、ヤンキー界の重鎮。

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▼この記事の前後を読む
①単車系メディア「初」登場!! 『ドルフィン』コンビ 所十三&岩橋健一郎がi-Q JAPANに降臨!!

③【これでフィニッシュ!!】不良漫画の神様・所十三&ヤンキー界の重鎮・岩橋健一郎が伝えたかったこと!!

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