このCBRがいかにカッコいいかを理解してもらうには、ナイキとコラボしている“オフホワイト”が何なのかを、説明する必要があるかもしれない。世間のオシャレさんなら誰でも知っているストリートブランドで、コラボアイテムだと数十万円の値が付くことも珍しくない。
今回、エントリーされたCBRの元ネタとなった“オフホワイト×ナイキ”のコラボシューズも、発売初日に秒でソールドアウト。オークションサイトでも激しい争奪戦が繰り広げられる、激プレミアなアイテムなのだ。
そこで、こちらのCBRだ。ハーフのデュアルカウルには、ナイキのスウッシュとオフホワイトのドレードマークが。すべてを見せきらないデザインがすでにカッコいい。
タンクにペイントされたスウッシュには、オレンジのタグ。これこそオフホワイトとのコラボの証。芸が細かい。
サイドカバーに描かれたレターも、本家の“オフホワイト×ナイキ”コラボから上手いこと拝借したもの。ニクいなぁ! と思わせるポイントです。
CBX純正ハンドルにさりげなくくくられたジップタイも洒落た小技。こういうセンスはもっと評価されてほしい。
前後輪で色を変えたホイールも、“オフホワイト×ナイキ”らしさが強く意識されているもの。これがホイールまで黒だったり、前後輪で同色だったりすると、意味合いは全く違ったものになってしまう。
このエンジン回りの美しさこそ、ただオシャレ方面にだけ寄せているのではない、カスタムショップとしてのプライドが込めらている。
正直、このレベルのカスタムバイクが上位入賞を逃したことは驚きでしかない。理由は「早すぎた」ことくらいでしょうか?
【車種】HONNDA CBR400F
【オーナー】TSH
【製作ショップ】テクニカルサービス本多
【ハンドル】CBX純正
【マフラー】ヤマト集合管
【フロントカウル】ジョーカーズ デュアル
【フロントフェンダー】BEETエアロシャーク
【シート】シングルシート風
【ペイントショップ】グロウアップ
執筆者:i-Q JAPAN編集部